2009年10月28日、都内でオルニチン研究会(広報事務局:東京都渋谷区)が、「現代人の疲労と肝臓~肝臓ケアの重要性とオルニチンの可能性~」のテーマで第1回目となるマスコミセミナーを開催した。
同研究会は、ストレス社会へと加速する中、疲労回復関連商材のひとつとして注目を集める遊離アミノ酸の一種・オルニチンが、現代人の生活にいかに寄与するか、について正しい情報の創出・発信、意見交換の場として発足した。学識者、有識者らがメンバーに名を連ねる。
この日は、同研究会座長の日本肝臓学会専門医で医学博士の須田都三男氏、(独)青森県産業技術センター工業総合研究所環境技術研究部長の内沢秀光氏、愛知教育大学教育学部教授の早瀬和利氏、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科環境医学研究分野准教授で産業医の堀内正久氏、料理研究家の村田裕子氏が発起人メンバーとして出席。さらに久留米大学大学院心理学研究科教授の津田彰氏が加わり、オルニチンについて情報発信した。
セミナーでは各人がオルニチンをテーマに最新情報などを交え、講演。最後に須田座長が総括し「疲労と肝臓には密接な関係がある。肝臓は体の化学工場で非常に重要な臓器であり、オルニチンは肝臓のオルニチン回路においてアンモニアを解毒し、尿素の生合成を促進する。つまり、肝臓の機能を向上させる重要な成分といえる」と解説した。
また、セミナー終了後には村田氏による肝臓ケアメニューの試食会が行われ「きはだまぐろのレアカツ」、「和風コブサラダ」、「しじみとほうれんそうの玄米チャーハン」、「しじみとブロッコリーのぺペロンチーノ」の4品が振舞われた。
遊離アミノ酸の一種であるオルニチンは、食品ではシジミに多く含まれ、肝臓によいとされる。遊離アミノ酸として体内にあるものの、疲労時などは、サプリメントなどによるオルニチン摂取が有効といわれ、サプリメントでは400mgから1gが摂取目安量とされている。
同研究会では、今後、実験データなどが揃い次第、同研究会ホームページ(http://ornithine.jp/)やセミナーなどでオルニチンに関する情報発信を行っていく。