アイ・ティー・オーでは来春、 生分解性プラスチック容器用ペレット原料の販売を開始する。
「生分解性プラスチックを使った化粧容器は、 コストの問題などから本体はなかなか普及しないのが現状である。 耐久性や安全性を確立させた化粧品容器の開発を望んでおり、 来年1月より容器メーカーにテスト用としてペレットの無償提供を開始する」 (伊東忍社長)
容器は、 肉厚化したり内面塗装をすることで耐久性を高めることができる。 そのコストが多少価格に反映されても、 今やエコロジーに対する取り組みに理解を示す女性は少なくない時代になりつつある。
「容器を餌と間違えて飲み込み、 腸閉塞で長時間苦しんで死んでゆく海亀等の大型水生動物の危機的状況を見過ごしておけない。 生分解性容器なら万が一誤飲しても胃の中で消化される。 ペレットは数種類あるが、 来年1月にそのうちの1つの供給を始める。 BGやアルコールが少なく水分が大部分を占める化粧品におすすめだ。 容器の容量は200mL以下で完全に透明には出来ないものの、 あらゆる加色に対応する」 (伊東氏)
同社では耐久性テストなど、 協力してくれる容器メーカーやペレット供給メーカーと知恵を出し合い、 化粧品容器への開発を進めていきたいとしている。
ビタミンを乳化剤として使用してナノエマルジョン化したドラッグデリバリーシステム 「ITOナノスフィア」 がビタミン誘導体を利用したビタミン系界面活性剤乳化技術として化粧品業界で注目されている。
両親媒性活性を持つビタミンCまたはビタミンE誘導体を乳化剤として用いるため (特許出願済)、 既存の界面活性剤を使用せずに乳化ができ、 高い浸透性や安全性を確保した。 最終的に皮膚で徐々に酵素分解されビタミンCやEになる。 脂容性、 水溶性いずれの分子も包摂可能で、 不安定物質を着実に安定化させる。 イオン導入も可能でクリーム、 ミルク、 ローションなど様々なアイテムに使用できる。