ニッコールグループのニコダームリサーチ (本社∥大阪市、 関根正悟社長) は2月17日、 動物実験代替法に関する 「SkinEthic NikodermResearch セミナー2010」 を開催する。
SkinEthic社 (フランス) の社長によるヒト再生組織モデルを用いた動物実験代替法についての講演と、 コスモステクニカルセンター (ニッコールグループ) の副主任研究員・矢作彰一氏による3次元組織モデルを用いた有用性評価についての講演に加え、 再生表皮モデル 「EPISKIN」 を用いた皮膚刺激性試験のデモンストレーションなどで構成する。 セミナー終了後は、 講師や研究員も参加して懇親会を行うほか、 技術資料を会場内に展示する。
EU (欧州連合) では、 法改正により2009年3月から動物実験の一部禁止が実施され、 2013年には全面撤廃される予定となっている。 そうした中、 SkinEthic社のEPISKINは、 代替法の開発などを評価する欧州代替法バリデーションセンター (ECVAM) の科学諮問委員会において、 化粧品原料の皮膚刺激性および腐食性を単独で評価できる代替法として認定された。
さらに、 EPISKINを用いた皮膚刺激性および腐食性試験は、 欧州の化学物質規正法 (REACH) にも対応することができるなど、 EUでは安全性評価についての再生ヒト組織モデルの適応は着実に定着してきている。
近年、 日本国内においても動物実験の禁止とその代替法に対する関心は高まってきており、 国内における動物実験代替法の可能性を提案することにより、 再生ヒト組織モデルを用いた評価法の普及に努めていく。
〈セミナー概要〉
日時∥2010年2月17日 (水) 13時30分~17時 (懇親会は18時30分まで) ◇場所∥星陵会館 (東京都千代田区永田町2―16―2、 永田町駅徒歩3分)