アストンジャパン(東京都千代田区)は、市場ニーズに対応する廉価な緩衝材として、コンパクト型エアクッション製造マシン「エコポコ AT1000」を発売、緩衝材製造機市場に参入する。
初期投資抑制の観点からエアー緩衝材製造機市場はレンタルで利用するユーザーと、ランニングコストを抑制したいため購入を選択するユーザーと二極化する。
代表取締役・相蘇十成氏によると「緩衝材製造機の市場は比較的高価なものが多い」という。
いずれにせよ、今後購入かレンタルかを決めかねているユーザーにとっては、その後押しとなる材料が欲しい所だ。
同社の製品は某メーカーの販売する製造機(実勢価格80万円)と比較して同30万円と廉価なのが特長だ。販売価格について相蘇氏は「業界最安値」と自負する。
特に強調したいのは、オフィスでの使用が可能という点。省スペースかつ軽量でオフィスに設置しても違和感がなく、重量は25㌔㌘のため比較的持ち運びやすいと言えそうだ。
用途は食品のほか、電子部品・精密機器、医薬化粧品など幅広い。
専用のフィルムの紙管は一般的なもの(内径=7・62㎝、外径=8・62㎝)に対して、リユース可能なPPの紙管(内径=3㌢、外径=3・8㌢)は半分以下で圧倒的に小さい。つまり、同じ容積でより巻き数を多くしていることになる。
エアーフィルムはサイズにより用途が分かれ、物を包むのに適した8㌢、隙間を埋めの12㌢とサイズ変更も可能。
さらに相蘇氏は「これまでの電子業界で培った経験から、エアー緩衝材はリユースされることが多いところに目を付け、エアー緩衝材そのものに会社名やアピールしたい製品を印刷することを請け負っている。緩衝材自体が新たな広告媒体として安価に流通することにより、継続的なアピール効果が得られる」と語る。
なお同社では、電熱器具としてPSEの認証を取得、実用新案登録済み(登録3154953号)。
今後、同社は、台湾の包装資材メーカー、アストンマシナリー(AM社)と提携関係にあり、実質的に現地法人という位置付けで発足。まだ資本関係はないものの、3月に増資することに伴いAM社が資本参入し、出資比率の20%を確保するという。