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生きた酵母シリーズが快調に推移

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(株)日健協サービス(埼玉県鴻巣市、兼杉範夫社長)が販売する「スパーライフ 生きてる酵母」シリーズの売上が、約3年で累計100万個を突破するなど快調に推移。昨期前年比200%増に続き、今期はさらに500%増の見通しという。OEMメインから一般消費者への直販をスタートしてほどない同社の躍進の秘密に迫った。

生きてる酵母シリーズは、パン酵母に特殊技術(バイタルコーティング製法)を施し、抹茶でコーティングした酵母食品。体の免疫機能に有効な多糖体の一種・β-グルカンはじめ、多くの有用成分を含有しながら、生きたまま腸まで届くことでその健康効果への注目が高まっている。

「生きてる酵母のコンセプトは腸内環境改善。腸内環境改善については、乳酸菌やビフィズス菌がよく知られています。これらもすばらしいのですが、胃酸耐性がなく、抗生剤耐性もありません。その点、生きてる酵母は両方あります。そうしたことで腸内での働きが大いに期待でき、お使いいただいた方には比較的早期に実感があると思います。これまで40年近くの間にお客様からの喜びの声がたくさん蓄積されてはいましたが、一般販売参入へあたってはさらに科学的エビデンスを積極的に取得するなど、その裏打ちもしっかりと行いました。そうしたことで、着実に新規のお客様の評価も得、現在の好調につながっているのではないでしょうか」と兼杉社長は、分析する。

これまでに生きた酵母摂取による血糖値上昇抑制効果、整腸効果などのデータを取得し、学会発表。現在もエビデンス取得へ研究が続けられている。

マスメディアを活用した情報発信も積極展開する。テレビ、ラジオなどを通じた広告展開のほか、テレビショッピングも活用。ショップチャンネルでは、快調に売上を伸ばし、さらにその6割超がリピータになっているという。台湾、中国、韓国など、アジアを中心とした海外でも評価や関心が高く、海外進出も秒読み態勢に入っている。

将来展望として、家畜の飼料としての展開も計画。同素材の免疫能活性化に着目し、鶏インフルエンザ、豚インフルエンザ予防を意図して、飼料に配合。肉質がよく、病気にも強い家畜作りに貢献する素材として、訴求、展開を図る。

「私のモットーは人にウソをつかないこと。製品作りにおいては、素材から表示まで徹底してチェックを怠らないことを重視しています。これだけのデータを揃えますと、トクホ取得、ということもいわれますが、あえてそういうのとは違うアプローチで、健康食品の素晴らしさをアピールしていきたい」。好調の裏には、品質追求への惜しみない投資と兼杉社長の愚直なまでの真摯さが、大きく寄与しているといえそうだ。

2010年03月02日 15:52