イシダ(京都市左京区)は2月22日、ベトナム・ホーチミン市に駐在事務所を開設した。拠点の開設に伴い現地での販売・メンテナンス体制の強化を図る。
人口の約半数を30歳以下の若年層が占める同国。急速な人口増加などを受け目下著しい経済成長が続いており、同社の主要取引先である日系の大手食品メーカーも相次いで工場を新設している。
同社は2005年からベトナムで計量・包装関連機器の販売を開始していたが拡大する市場への対応を背景に販売・サービス体制の一段の強化を図り、本格的な事業展開に乗り出す。
従業員は6人。所長以外の5人は現地で採用した。これまでベトナムでは保守点検の際マレーシアの拠点からスタッフを派遣していたが事務所開設に伴い迅速な対応が可能となった。アジアでの拠点は2007年のインドに次ぎ7カ国目。今後は首都ハノイなどにも拠点の開設を検討している。
組み合わせ計量装置のほかウエイトチェッカー、異物検査装置などを現地で展開する食品メーカー等に拡販していく。
なおベトナムに製造拠点を置く日系の包装関連装置メーカーでは、インパルスシーラーで国内トップの富士インパルスなどが現地で展開している。