(株)ファンケル(神奈川県横浜市、成松義文社長)は2009年度のヒット商品ランキングを発表した。2009年4月1日から2010年2月末日の期間に集計を行い、同社で再構成した。
【化粧品】
1位 マイルドクレンジングオイル
2位 洗顔パウダー
3位 ホワイトエッセンス
4位 無添加スンケアベーシック
5位 無添加スキンケアDX
6位 ビューティーコンセントレート
7位 パウダーファンデーション
8位 サンガード30
9位 ツーウェイファンデーション
10位 スキンリニューアルパック
1位はマイルドクレンジングオイル。人気定番商品が昨年2月にリニューアルし、さらに売り上げを伸長。「高いクレンジング力」と「洗い上がりのうるおい感」を両立し、510万本を売る大ヒット商品となっている。2位は洗顔パウダー。パウダーにこだわった形状から生み出されるもっちりした泡が肌をやさしく洗い上げ、男女問わず支持を集めた。3位のホワイトエッセンスは今年2月にリニューアルし、美白有効成分ビタミンCの働きが持続する処方となり、ファンを増やした。
【健康食品】
1位 HTC®コラーゲンシリーズ
2位 カロリミット
3位 発芽米
4位 グルコサミン&コンドロイチン 楽のび
5位 青汁(粉末&冷凍)
6位 パーフェクトスリムシリーズ
7位 ビューティグリーン
8位 グッドチョイスシリーズ
9位 ブルーベリー関連製品
10位 美時
健康食品編の1位は、HTCコラーゲンシリーズ。同社健康食品の象徴ともいえる不動の人気商品がトップに君臨した。国内のみならず、中国、香港でも売上がアップしており、同社世界戦略のカギをも握る。2位はカロリミット。糖分や脂肪の吸収を抑え、無理をしないダイエットサポートアイテムとして、コンビニルートなどでじわじわ売り上げを伸ばし、上位に食い込んだ。3位は発芽米。同社が長年取り組む発芽米事業も着実に浸透し、昨年末には含有成分PSGの効用を発表するなど、その機能性も科学的に解明されつつあり、3位にランクインした。
<2010年度ヒット予測>
【化粧品】
同社では併せて、商品開発担当者による2010年度のヒット予測も発表。化粧品ではキーワードに「美容医療/部分ケア」「内外美容」「遺伝子コスメ」をピックアップ。「消費者意識の高まりから美容はコスメにとどまらず、食事やサプリメントなど内側からのケアや医療にまで幅が広がっている。今後も肌の内外ケアを提案していき、さらに医療という視点では遺伝子レベルの研究をすすめ、肌を根本的に改善していく無添加ならではの商品を提案し続けたい」と化粧品カンパニー商品企画部担当者は、今年度の見通しを語った。
【健康食品】
健康食品では注目キーワードに「中高年」「美容」「パーソナル」を上げ、今年度の展望を予測。「中高年層の関節の悩み対応サプリメントや美容目的のコラーゲン市場は厳しい市場の中でも堅調であり、このトレンドは2010年も続く。また、これからは価値の押し売りでなく、消費者が本当に必要とするものを一人ひとりにあった形で提供するパーソナルな対応も求められてくる。すでに『ファンケル健康院』では、個人仕様のサプリの提供を始めているが、通販や直営店舗でも提供していきたい」と健康食品カンパニー商品企画部では、解説した。