高機能性の特殊フィルム袋・容器の企画・開発で知られる、パックス(大阪市北区)がチャックを設けずに簡易再封を可能にしたフィルム袋「ジップレスジッパー」の展開を本格化する。特殊な粘着剤と特殊複層構造による同製品は従来のチャック袋と比べてコスト優位性を発揮。一般的なピロー包装機やトップシール機のまま製袋できることも強みで、主にチャック袋の代替として需要獲得を図る。
同製品は複層構造ラミネートフィルムに食品衛生法適合の特殊粘着剤を使用したもの。背貼のセンターシール部分から1層目のフィルムのみを剥がすことができ、2層目外側の口部分から中身を取り出せる。
使用後は再び1層目のフィルムを元に戻すだけで貼ることができる。
これまで軟包装資材にチャックを設けることはコスト高になったが、「ジップレスジッパー」はフィルムのみでの簡易再封が可能となることで、大幅にコスト低減を実現するのが特徴だ。一般的に使用されているピロー包装機やトップシール機をそのまま使用できるため初期投資などの必要もなく、簡単に付加価値パッケージの提案が可能になる。
さらに、複数個所に再粘着個所を設けることで、中身の量に応じた様々なサイズ、形態にも対応可能。食品やペットフード、ウェットティッシュなど、再封を必要とする幅広い用途にでの提案を進める考えだ。