セルフメディケーションの重要性を提唱するライフケア技研 (本社∥富山市) は、 肌に貼ることによって皮膚水分量や皮脂量などがチェックできる機能性パッチ (7品目) をドラッグストアやバラエティストアなどで販売している。
5年前に 「アルコール体質試験パッチ」 を発売以来、 スキンケアや心身の状態などをチェックするパッチなどのアイテムを徐々に増やし、 現在機能性パッチの年商は2億円に及ぶ。
機能性パッチは皮膚からの分泌物を同定・定量することができる。 すべて臨床試験を行っているが、 医療雑貨として販売している。 皮膚の状態や体質などを自分で調べて健康管理するのがねらいだ。 開発中の医療向けアレルギー試験パッチを応用したもので、 各種の機能性パッチだけで16の特許を取得した。
売れ筋は、 「皮膚水分チェッカー」 (5枚入り400円) で、 肌の気になる部位に5~10分間貼るだけで肌の蒸散量 (TEWL値) やバリア機能がわかる。 最近では地肌の皮脂量 (ベタツキ) をチェックする 「皮脂チェッカー」 (5枚入り400円) や 「頭皮脂チェッカー」 (10枚入り500円) の売上げが伸びている。
「アルコール体質試験パッチ」 (3枚入り400円) はアルコール体質の遺伝子型が判るため、 未成年者の急性アルコール中毒の予防や高齢者のアルコール依存症のリスクを知ることが出来るのでお勧めだ。 今年2月にはゴルフなどのスポーツ時の全身発汗量がわかる 「発汗チェッカー」 を熱中症対策品として発売した。 精神性の発汗を測定することでペットのストレス度がわかる 「肉きゅうパッチ」 もペットルートで発売中である。
売上げの約5割はノベルティのOEMで、 地肌の皮脂量チェッカーなど、 自社製品の評価用販促品として採用する化粧品メーカーが増えている。 OEMの経済ロットは15万パッチ。 年間150万パッチを購入している企業もある。
同社では 「セルフメディケーションで自分の健康を管理することによって、 健康寿命を延ばすこと」 を製品開発における目標にしている。