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スクイーズ性に優れる新型ブローチューブを開発

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多層ボトル、積層ボトルなどの製造・販売を行っている平和化学工業所(千葉県市川市)は、デザイン性、ガスバリア性、スクイーズ性を兼ね備えた新型ブローチューブを開発した。

同チューブは押出、ラミネート、ブローとそれぞれの成形、加工チューブの問題点を解消した。

押出チューブ、ラミネートチューブは多層構造にすることでガスバリア性、遮光性に優れるが口部から肩部にかけては単層となってしまうことが問題で、また胴部のデザイン性に乏しいことも難点であった。

ブローチューブはデザイン性が高く、積層共押出したパリソンをブローし多層成形することで口部から底部までバリア性を持たせることができ、化粧品容器として多く採用されてきたが底部が肉厚となりスクイーズ性に乏しいことが短所。

現状ではブローチューブの底部を切断して薄肉部分を再度シールする方法で解決を図っているが、工程が増えることで小ロットに対応することが困難であった。

そこで、今回同社が開発した新型ブローチューブは有底パリソンの底部のみを予備ブローし、金型で挟んだ後にブローする2段ブロー方式を採用することとした。

これにより底シール部の肉厚が均一になりスクイーズ性が向上。点字や刻印などの立体表示も可能となった。

今後、同社ではバイオマスプラスチックに対してもスクイーズ性を持たせる技術開発を行う。

2010年05月12日 12:07