ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社 (本社∥東京都品川区、 岩崎泰夫社長) は、 肌表面の角層に存在する老化因子AGEsがキメの状態と関連していること、 さらには、 レンゲソウエキスに角層のAGEsを除去する効果があることを発見した。 この研究成果は、 5月5日から米国アトランタで開催された第70回米国研究皮膚科学会にて発表している。
肌の“糖化”はエイジングを引き起こす原因として近年注目を集めており、 同社は、 既に糖化の最終産物であるAGEsが肌深部の真皮に存在し、 肌の弾力性や黄色化に影響を与えていることを報告している。
さらに研究を進めたところ、 真皮のAGEsを除去する成分YACエキスを開発し、 初めて真皮のAGEsを除去することが可能になったという。
今回新たに、 角層のAGEsに着目し研究を進めた結果、 角層のAGEs量が多い肌ほどキメが失われているのに対し、 角層のAGEs量が少ない肌ほどキメが整い、 理想的な肌であることがわかった。 そこで、 角層AGEsを取り除くことでより魅力的な肌に導くことができると考え、 数百種類のエキスの中からレンゲソウエキスに角層のAGEsを減少させる効果があることを発見した。
あわせて、 角層のAGEs量は年齢とは関係がないことを突き止めており、 角層AGEsの変化は年齢以外の要因が影響している可能性が示唆されている。
このことは幅広い年齢の方に角層のAGEsケアが必要であることを示唆する知見として、 今後の商品開発に応用していく。