第2回CFP・ルール検討委員会が6月10に全日通霞ケ関ビル(東京都千代田区)で開催された。
前回の検討委員会で懸案事項に上がった各課題の再検討を行った。
「算定に関する課題」では流通・販売段階に関するCO2排出量は販売段階での排出量を厳密に策定することは困難であり販売段階での適切な原単位が整備されるまでの間は、暫定的に販売段階での排出量はCFPには含まずとの見解が示された。ただ、流通業者や販売業者に至ってはサービスにおける排出量として適宜位置付けを行う。
廃棄・リサイクルの算定では、特に容器・包装などの廃プラに関してはライフサイクルのどの段階に位置付けるのか、議論になっていたが使用済み製品の廃棄リサイクル段階として計上することとの考え方が示された。
「表示に関する課題」はCO2排出量の絶対表記以外にも多様な表示方法を試験的に認める方針を示した。また、特に事業者から要望の多い中間財に対するマーク利用は、同検討委員会では先送りとなったが、要望も多いため今後は認める方向を示した。
「PCR関連」の課題では長文かつ複雑という指摘を受け、普及の障害となっているとの指摘から、「PCR原案テンプレート」の改定を行い、読みやすいよう改定した。
また、PCRが細分化し乱立したことを踏まえ多くの商品群にまたがる大くくりのPCRを試験的に策定することを決めた。
そのほかの課題として、多くの問い合わせがあった資本財に関しては、今後も検討を重ねていくことが決められたものの、原則は含まずPCRにより別個に取り決めることとした。