東洋製罐とジャパンフーズは、共同で中国における飲料PETボトルの製造販売および受託充填事業のための子会社を設立すると発表した。ジャパンフーズは6月11日、東洋製罐は同14日の取締役会で、それぞれ決定した。
東洋製罐はグループとしての事業基盤拡大および収益性の向上を目的として、タイで同社100%子会社のToyo Pack International Co.,Ltd.を設立、容器製造から充填、包装まで一貫した生産システムのビジネスモデルを構築しており、同子会社に対しジャパンフーズは技術協力を行ってきた。
このような中、東洋製罐は中国で同様の事業展開を図ることが同社部ループのグローバル化の進展と企業価値の向上に寄与するものと判断。ジャパンフーズも「飲料市場の伸びが著しい中国への進出は、今後の当社の収益基盤の拡大に寄与するだろう」と考え、中国における子会社設立の共同出資に踏み切った。
子会社の商号は和文名:東洋飲料灌装(常熟)有限公司、英文名: Toyo Pack (Changshu) Co.,Ltd.(いずれも仮称)で、代表者は未定。所在地は中国江蘇省常熟東南経済開発区で、設立は今年9月、工場稼働は来年後半を予定する。予定従業員数は約150人。資本金は約26億円で、東洋製罐が90%、ジャパンフーズが10%を出資する。