化粧品・健康食品容器の企画、製造・販売を行うジュテック(株)(本社大阪府東大阪市、西原聖次社長)が、すりガラス風の容器加工技術を開発。「第1回国際化粧品開発展」(6月30日から7月2日=東京ビッグサイト)に同技術で加工したボトルを披露する。
同技術は、PET容器の表面にシルクスクリーン印刷ですりガラス風に仕上げるもの。シルクスクリーン印刷(シルク印刷)は、容器に文字やデザインを印刷する一般的な手法だが、この手法に同社が独自の技術を盛り込み、簡単に容器表面をすりガラス風に施すことを可能にした。
「PET容器をすりガラス風にする場合は、塗装という加工が一般的です。完成度は高いですが、塗装の加工費がシルク印刷と比べると高いのと、専用の治具を必要としますので、コスト面での負担が少なくありません。一方、弊社の新技術はシルク印刷を応用した独自技術によるものです。従って、通常のシルク印刷と手間は同じため、塗装と比較しコストを大幅に抑えられます。さらに小ロット対応も可能ですし、文字入れ、色づけなども自在でデザインの自由度が高いところがセールスポイントとなります」と同社担当者は説明する。
肝心の完成度は、目で見る限りでは、一般的なすりガラス容器とほとんど遜色がない。メインの材質にはPETを採用するため、容器を手にしたときに思わずその軽さに驚くほどだ。サイズは100ml、120ml、150ml、180ml、200mlの5タイプをラインナップする。現状では、ストレートタイプの容器のみ対応としているが、将来的にはさまざま形状の容器でも対応を目指す。
展示会では、容器の底部を球面に加工し、しっかり使い切れるタイプの容器も同時にお披露目する。なお、このシルクスクリーン印刷を応用したすりガラス風印刷技術は、特許を申請中。