アルガニーノジャパン （札幌市） は、 ２００２年よりアルガンオイルの販売を手がける、 この分野のパイオニアである。
アルガンオイルを取り扱うきっかけになったのは、 モロッコに在住していた中田晶子取締役がこのオイルの素晴らしさを体感し、 日本にも紹介したいと思ったためだった。
「２００２年当時、 欧米では認知されていたアルガンオイルだが、 日本ではほとんど知られていなかった。 このオイルはオレイン酸と、 必須脂肪酸であるリノール酸が80％を占め、 料理に使うとコクと風味が出ることで知られる。 最近は美容業界からの引き合いも増えている。 肌のバリア機能を高め、 外的刺激から肌を守る働きがあり、 オレイン酸の保湿力も期待できる」 （中田氏）
自社サイトでの通販では 「アルガニーノザ・ピュアアルガンオイルＥＸ」 （ロースト、 ノンロースト、 各２００mL税込３９３０円、 １０００mL１万６２７０円） を発売中で、 美容業界ではニオイの少ないノンローストの人気が高いという。 低温圧搾したタイプの需要が多いことも、 ノンローストの人気を高めている。
「アルガンオイルの魅力の１つが、 ベタつかず、 さらっとした使用感であること。 現在、 オリジナルスキンケア製品を開発中であり、 来春を目処に導入したい。 マッサージオイルとしてのニーズが高いサロンから先行発売する予定だ」 （中田氏）
アルガンオイルへの関心の高まりとともに、 同社の売上げは１・５倍～数倍のペースで伸びているが、 それでも一般的に周知され、 定着するのはこれからだと中田氏はみている。
「卸販売も行っているが、 取り扱うのはエコサート認証を受けたものに限定している。 今後は小さいサイズのオイルなど、 アイテムを増やしていきたい。 これからも品質にこだわったアルガンオイルを提供していく」 （中田氏）
