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日本保冷剤工業会の認定マークはQRコード型

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日本保冷剤工業会(鳥越繁一会長)は、保冷剤の安全性、外装(フィルム)の強度、対候性等に関する自主基準を設定し、クリアした保冷剤商品には認定マークを表示していく。その認定マークというのが、「日本保冷剤工業会」名を埋め込んだQRコード自体が「日本保冷剤工業会認定マーク」であるというユニークなもの。

食品の鮮度保持副資材として普及しつつあるワンウェイの保冷剤は、乳幼児による誤飲誤食といった問題や廃棄方法、破袋して流出したポリマーの処理方法などで問い合わせが多い。そこで工業会はワンウェイの保冷剤の安全対策として、製造者名や“食品”ではない旨を表示することや、外袋(フィルム)のシール強度(JIS基準)、耐候性、能力(実際の保冷効果)といった自主基準を制定。工業会の基準をクリアした商品には認定マークを表示していくことなった。

認定マークの制定では、カメラ付き携帯電話で工業会に直接アクセスできるQRコードに着目。特に、保冷剤を手にするのは主婦層が最も多く、彼女たちの多くが携帯電話を手にしている。

QRコードからは、保冷剤を食べた場合の処理方法、保冷剤の原料(ポリマー)がどのようなものでできているのか、またその廃棄方法や製造方法なども知ることができる。

子どもが誤って保冷剤(ポリマー)を口にした場合も、携帯電話から工業会、さらには工業会加盟15社のメーカーに直接問い合わせができるというのがQRコードの利点だ。

工業会では保冷剤の自主基準を設ける一方で、安心して使用できる、あるいは安全に使える保冷剤の技術向上を図るとともに、これまで以上に国内での安全で安心な工業会認定の保冷剤普及に努めていく。

2010年07月26日 10:48