印刷機を開発、印刷速度では毎分50㍍(解像度600dpi)という高速印刷を実現し、業界関係者の注目を集めている。
印刷方式がワンパス方式のUV4色(CMYK)のインクジェットで、メディアにプレコートすることなく、フィルム系や紙系の粘着メディアに印刷することができる。解像度は600dpiと1200dpiのいずれかを選択できるのも特徴。
印刷機そのものも高さ1350㍉、長さ2995㍉、奥行970㍉とコンパクトで、しかも最大印字幅が220㍉であることなど、国内のラベル印刷業界を意識した設計仕様になっている。
7月22日と23日の2日間、東京・汐留で開催された「ラベルフォーラムジャパン2010」で参考出品として展示、来場者に評価や価格的な希望などのアンケートなどを行った。その結果を踏まえ今後の展開を検討していく。
本格的な産業用デジタルラベル印刷機となると、価格では7千万円台から2億円を超えるものまである。同社のデジタル印刷機は、解像度によって印刷速度が変わるものの1200dpiという高解像度でも毎分25㍍というスピードで印刷できる。この本格的な産業用のラベル印刷機で、価格をどの程度に設定するのかが注目の的。
いずれにしろ、年内には明らかにするとしているが、価格が3千万円台を切ることになるのか、もし2千万台に設定するということにでもなれば、同社のデジタルラベル印刷機が一挙に“台風の目”になるのは必至だ。