銀座三越は9月11日、 増床によりグランドオープンを果たした。
メインエントランスのライオン口付近にオープンしたフレグランスコーナーは、 今回のリニューアルを象徴する売場となった。 約30㎡にメゾンブランド、 ファッションブランド各10ブランドを別々にゾーニングし、 間接照明を巧みに取り入れて商品の存在感を高めている。 このような好ロケーションにフレグランス売場を設置した百貨店は他に例をみない。
化粧品売場は地上1階から地下1階に移設し、 売場は3割弱ほど増床した。 移設の経緯について染谷信子銀座店新店計画プロジェクト営業統括部雑貨担当バイヤーは次のように語る。
「1階の売場は西側 (既存の売場) と東側 (新たな店舗) がつながっていないので、 売場の拡張が難しかった。 1階の売場を全て化粧品に充てることも出来ない。 売場を広げるには、 地下1階もしくは地上3階に移設するしかなかった。 地下2階~3階の食品売場のお客様は必ず地下1階の売場を通って帰る。 地下というトラフィックの高さも視野に入れ、 地下1階に移設を決めた。 天井が高いので地下でも閉塞感を感じさせない」
増床にあたり、 「アクセーヌ」 「アディクション」 「アモーレパシフィック」 「シスレー」 「ドゥ・ラ・メール」 「M・A・C」 「ラ・プレリー」 「ジョーマローン」 「スリー」 「ハッチ」 を新導入し、 西側の化粧品売場だけで35カウンターまで拡大した。 ブランド共有のキャビンも2部屋導入した。 東側には銀座スタイルを提案する 「ビューティセレクトクレ・デュ・ボヌール」 がオープンし、 香り商品、 コスメ、 ヘアケア、 美容雑貨などを取り扱う。
「“銀座初”にこだわり、 化粧品売場は2年前から準備を進めてきた。 その間に蓄積したお客様の声も生かしている。 当店が得意とするメーク系ブランドをより強化し、 プレステージ系ブランドを充実させた。 プラスαのニーズを 『ビューティセレクトクレ・デュ・ボヌール』 で満たすことで、 間口を広げた。 今後1年間は化粧品売場で70億円の売上げを目指す」