日本ネイリスト協会は10月19日、 最新版の 「ネイル白書２０１０―11」 の完成を報告するとともに、 ２０１０年のネイル市場規模は２０１５億円程度となる見通しであることを発表した。 09年はリーマンショックの影響を受け市場が伸び悩んだが、 後半から再び回復基調にあり、 10年は２０００億円の大台を突破すると予測した。
カテゴリー別では、 ネイルサロンやヘアサロン、 エステティックなどでのネイルサービスについてまとめた 「ネイルサービス市場」 が１４００億円規模を見込む。 ネイルサロン数は、 新規出店のペースは減速気味であるものの、 ジェルネイルが主流となったことでメニューの絞り込みを行い最小限の設備投資でのサロン展開が可能になったことで、 増加基調を維持しているという。
また、 バラエティショップやドラッグストアなど小売の店頭で展開されている 「消費者向けネイル製品市場」 は、 緩やかな減少傾向にあり、 09年は５４４億円となった。 ポイントメーク化粧品の一部としてのネイルカラー （ポリッシュ） が主力商品として大きな割合を占めてきたが、 そのネイルカラーの低価格品の増加が市場規模に反映された格好だ。 セルフ用のジェルネイル製品についても、 単価下落が続き、 ネイルカラーの売上減少をカバーできなかった。
このほか 「ネイル白書２０１０―11」 では、 ネイルサービス市場、 製品市場、 ネイリスト教育市場といったカテゴリー別の市場概要をはじめ、 アメリカのネイルビジネスなどがまとめられている。
