バスクリンは新社名後初のギフト商戦を迎え、 これまでに培った入浴剤 「日本の名湯」 シリーズのブランド力を活かして展開していく。 昨秋に全面リニューアルした 「日本の名湯」 はシリーズ13品目の中でも人気の8種を詰め合わせた3000円ギフトとシリーズフルセットの5000円ギフトを展開する。
ギフト市場においては、 儀礼ギフトの減少と個人間ギフトへの移行により、 ファミリー向けに贈られることが多い入浴剤への影響は大きく、 今年の中元期も2ケタ減と、 下げ止まりが見えない状況が続いている。
その低迷するギフトの傾向の一つに、 自分が気に入って使用しているものを贈るケースがある。 入浴剤もそのひとつで、 「贈答者は日常的に使用するユーザーがほとんど。 もらい手も両親や兄弟など近親者が多い」 という。 そして各温泉地を詰め合わせたギフトセットのお得感から自分用に購入するユーザーも少なくない。
そこで同社は、 まずは現在40%程度の入浴剤使用率を高める活動を強化している。 一般市場での活性化を図ることで、 ギフトの選択肢に入浴剤を想起する生活者を増やしていく戦略だ。
Webサイトでは入浴と健康との関係を紐解く 「温泉科学プロジェクト」 や気軽に書き込みができるクチコミサイト 「はぴばすボイス」 など入浴に係わるコンテンツを充実させている。
また、 近年増えている健康をテーマにしたTV番組の取材にも積極的に対応することで、 入浴の有効性を伝えている。
さらに今年度からは、 入浴文化の啓蒙、 そして将来の入浴剤ユーザーの獲得という視点で、 全国の幼稚園を訪問して 「お風呂っていいな!おはなし会」 を実施している。
入浴にまつわる絵本の読み聞かせ企画で、 子どもを導線に入浴の大切さや楽しさを伝えることで、 家族ぐるみで入浴への関心が高まることを期待している。 今年度は10箇所での読み聞かせを予定しており、 約2年間で47都道府県の幼稚園をまわる予定だ。