インターリハ(株)(東京都北区、柏木哲夫社長)はこのほど、北欧発の足&下肢専門コンディショニングサービスを開始した。医療施設や独立開業のビジネスモデルとして、理学療法士の資格取得者を対象に展開する。
同サービスは、北欧フィンランド発の専門の理学療法士による足の健康サポート。同地で1995年に誕生し、現在、ヨーロッパを中心に、理学療法施設や医療機関112施設でサービス展開している。
「このサービスは、足を起点にしたものですが、主眼とするのは体全体のバランスを整え、足本来の機能を取り戻すサポートをすること。そうした点で、他の類似サービスとは根本的に違います。施術アイテムとして必要に応じ、独自開発したインソール(フィンソール)を使用しますが、それはあくまでそうした目的を達成するため。店頭で販売されている機能性インソールやシューフィッターは、確かに足のトラブル改善に貢献しますが、それはあくまで部分的なものに過ぎません」と同社専務取締役の野口肇氏は説明する。
靴を履くことが文化に根付く欧州では、足の健康サポートに関する情報や教育が発達、充実している。同サービスは、ポディアトリ(足病学)と呼ばれる専門の教育を受けた理学療法士が、足に関わるトラブルを体全体のバランスを整えることをゴールとし、分析・診断。それぞれの状態に合わせ、必要に応じツールで矯正し、強化する筋肉の強化法を指導するなどでその改善を図る。
その応用範囲は幅広く、姿勢の改善、それに伴う肩こり・腰痛などの改善、アスリートのパフォーマンスの向上、ロコモティブシンドロームの予防・改善、介護者のリハビリなど、多岐に渡り、老若男女がその施術対象となる。同社では、付加価値のある集客につながる施術であることや今後のニーズ増大を視野に入れ、サービス拠点の展開を5年500ヶ所に設定する。
展開にあたっては、各地でセミナーを開催するほか、講習会、足病学のカリキュラムを提供。国内でのスペシャリスト養成とともに理学療法士の独立開業支援などを行う。なお、現在であれば、同社が運営する「フィジオセンター」(東京都港区、http://www.physiocenter.jp/)のほか、神戸・福岡で実際に施術を受けられる。
サービスフローは(1)カウンセリング(2)理学療法評価、分析(3)アンクル等アライメント調整(4)フィンソール(高機能型インソール)カスタムメイド作成(5)フィンソール最終調整(6)ホームエクササイズ指導(7)フォローアップ、の順。(1)~(6)までは、1時間ほどで終了し、フィンソール(高機能型インソール)も含め1回2万円前後の料金となる。
医療施設での導入や独立開業の場合の初期費用は、契約金を除き、月々1万6,000円(基本セット:5年リース)~。