国内最大の化粧品クチコミサイト@cosmeは12月1日、 「年間ベストコスメ大賞2010」 を発表した。 栄えある 「総合大賞」 は、 「ジルスチュアート」 のチーク 「ミックスブラッシュ コンパクト」 が受賞した。 去る11月18日には、 コーセー本社にて、 総合大賞授賞式が催された。 三上貴子ブランドマネージャーは、 受賞の知らせを聞いて 「はじめはちょっと信じられなかったが、 だんだんと実感が湧いてきた。 今は本当に嬉しい気持ちでいっぱい。 すぐに本国のジルスチュアートに報告すると、 『化粧品に強いこだわりのある沢山の日本人女性に支持されて嬉しい』 とのコメントをもらった」 と笑顔で受賞の喜びを語った。
授賞式で三上氏は、 @cosmeを運営するアイスタイルの山田メユミ@cosme主宰と、 「ミックスブラッシュ コンパクト」 の機能性やジルスチュアートの世界観、 ブランドの今後の方向性について語り合った。
山田 1年間で90万件近いクチコミの中、 さらには競合アイテムが多い中での受賞、 さらにはトレンドの変化も激しいメーク品の総合大賞、 殿堂入りは、 本当に 「素晴らしい」 の一言。
三上 昨年は、 チーク部門で1位を受賞し、 アットコスメユーザーのベストコスメ総合大賞の予想アンケートにもランクインしていたのを覚えている。 「来年こそは……」 と思っていたので、 今回の受賞は非常に嬉しい。 「ミックスブラッシュ コンパクト」 は、 外見のデザインを気に入って購入されることが多い。 そして、 実際に使ってみて、 さらに気に入って愛用してもらえており、 リピーターの多い代表的なアイテムのひとつ。 1人で2個以上使用しているユーザーもいるほど。 数あるメーク品の中で選ばれて非常にうれしい。
山田 これまでの総合大賞は、 スキンケアやヘアケアなどの機能性アイテムの受賞が多かった。 メーク品は好みがはっきり分かれるため、 みんながカワイイと思えるアイテムを開発するのは難しい。 そうした中、 メーク品でしかもファッション性の高いブランドアイテムの受賞は珍しいこと。
三上 「イノセントかつガーリー、 そしてセクシーな女の子たち」 というイメージの世界観をあらわすため、 ジュエリーのような容器・パッケージを採用し、 ショップも宝石を飾る宝石箱をコンセプトにデザインしている。 「持っているだけで楽しくなれる」 「使った時に自分だけのオリジナルのピンク色が作れる」 など“メークの楽しさ”を多くの女性にプレゼントしたかった。
山田 「ミックスブラッシュ コンパクト」 の開発ポイントは。
三上 まず 「見た目の満足」 を訴求して、 ヴィンテージ風のコンパクトを採用した。 また、 デザインだけでなく、 機能性も重視しているのがポイント。 沢山のスタッフとともに長い時間をかけて開発した。 例えば、 ブラシ付きのチークが一般的だが、 ブラシが小さい、 薄いなどの理由から、 別のブラシを使う女性が多かった。 ジルと話し合う中で 「しっかり付属ブラシを使ってもらえる」 チークの開発に取り組んだ。 試行錯誤を繰り返し、 最終的にはコンパクトとブラシをチェーンでつなぐアイデアを採用した。 ブラシはボリュームのあるものにし、 チェーンにはアクセサリーに使われるパーツを使用した。 そのチェーンもバッグの中で破損しないかどうか何度も試した。
山田 その高いデザイン性から、 女性は外出先での化粧直しで自慢げになれる。 女性にはたまらないデザインに仕上がっている。 加えて、 仕上がりを高く評価するクチコミも多い。 外見と中身のバランスが非常によい、 計算されて開発されたアイテムだと強く感じる。
三上 見た目のかわいらしさだけでなく、 実用性も重視して開発している。 パウダーなのに、 しっとりなめらかな質感が特徴。 そのため、 愛用者は40代女性も多く、 ショップには親子での来店も少なくない。 メインは20代で、 最近は10代のユーザーも増えている。 メークの中でのチークの重要性が高まってきている。
4分割の配色は 「色をミックスして、 自分だけのオリジナルカラーを作れる」 ことを目指した。 1品の開発に100色ほどのサンプルを用い、 パズルのように組み合わせた。 ジル自身、 ピンク色が好きなので、 どのアイテムにも青みのピンク色を組み込んだ。 チョコレートやクッキーなどお菓子からのアイデアも取り入れ、 ネーミングや色面からもそのイメージを表現している。
「ストレスなく毎日使える」 「楽しく使える」 ことが、 ロングセラーアイテムになっている秘訣だと思う。 また、 限定アイテムなどを発売し、 既存ユーザーである愛用者を常に飽きさせない商品開発もポイントになっている。
山田 「ミックスブラッシュ コンパクト」 を、 アイカラーの色と合わせて使用するなど、 楽しみながらメークできるというクチコミも多かった。
三上 これまでは、 リップスティックやグロス、 アイシャドーが重視されていたが、 ジルスチュアートではチークの人気が高く、 売上げの約2割を占めている。 一般的にチークはメークの中心というよりは、 最後に少し使う程度の位置づけだった。 しかし、 チークは顔の表情をきめる重要なアイテム。 「ミックスブラッシュ コンパクト」 を通じて、 チークのメークをもっと楽しんでもらいたい。
また、 チークをはじめポイントメークのアイテムが中心だったが、 近年、 徐々にアイテムを拡充している。 中でも 「バス&ボディコレクション」 シリーズが、 ライフスタイル全てを 「ジルスチュアートにしたい」 というユーザーから高い支持を得ている。 今後も愛用者のライフスタイルに沿ってアイテムを拡げていきたい。 お部屋でも旅行先でもジルスチュアート。 そんなブランドにしていきたい。
ジルスチュアートの世界観は、 日本が最も受け入れ性が高いと思うが、 北アジアや東南アジアなどでも、 ブランドの世界観は通じると思う。 そうしたエリアにもジルスチュアートを浸透させていく。 さらに、 販売を開始した本国・米国でもリッチな10代に好まれている。 今後は、 米国での販売も本格化していきたい。