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スーパーフルーツをテーマに原料セミナー開催

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永廣堂本店はこのほど、都内で新原料セミナーを開催し、国内総代理店を務める米国ACTIVE CONCEPTS社(以下、AC社)の機能性原料を紹介した。AC社は、主に植物を素材とする機能性原料を製造している。

今井俊郎社長は、「米国のトレンドを知ってもらうと同時に、AC社の期待の新規原料やユニークなコンセプトをもつ原料への理解を深めてもらい、新商品の企画・開発に活かしてもらいたい」と挨拶し、5月に開催されるCITE Japan 2011にも出展・紹介することを報告した。

セミナーではまず、AC社のキャサリン・セントロ氏が、米国の化粧品トレンドとして「効果性」「革新性」「ラグジュアリー感」の3つを挙げた。

そして米国のブランドや製品を例に、「リフティングやアンチエイジングなどに即効性が期待できる成分や製品がトレンドの一つになっている。また、体内の善玉菌を利用して病気になりにくい身体にしていく『プロバイオティクス』や、アサイやザクロ、カムカムなど栄養価が高い果物群を指す『スーパーフルーツ』への関心は年々高まっており、美容だけでなく身体にも良い影響を与える成分が好まれる傾向にある。宝石用原石は、高級素材としての魅力だけでなく、天然・自然素材を好む近年の生活者ニーズと合致している」と解説した。

続いて、AC社の機能性原料セミナーでは、豊富に取り揃える天然原料の中から「スーパーフルーツ原料」を紹介した。スーパーフルーツの代表的なものとして知られるアサイ(Acai)を使用したアサイ関連シリーズをはじめ、AHAを多く含む素材を集めてプレミックスした「ACB Fruit Mix」、ザクロ関連シリーズなどを取り上げ、確認された評価データや期待できる有効性を解説した。多く参加者は説明を聞きながら、用意されたサンプルで原料の感触や質感を確かめていた。

「スーパーフルーツは、健食素材としてブームになり、健康的で美しい肌というイメージから、化粧品素材としても人気が高まっている。素材としての親しみやすさも相乗し、日本でもスーパーフルーツ配合化粧品が増えるだろう」(セントロ氏)

その中で、今年期待の新規原料に位置づけているのが「ABS Orange Polyphenols(以下、ABSオレンジポリフェノール)」で、抗酸化作用のほか、スリミングや痩身効果が期待できるという。最近では、柑橘系のポリフェノールには、脂肪細胞組織に対して脂肪分解・燃焼を改善・促進する作用が確認されており、米国ではスキンケアのほか、リップなどにも配合されている。

セントロ氏は、食品として知られるオレンジの「果実ではなく、花から抽出したユニークなエキスである」と説明を加え、競合製品との差別化にもつながることをアピールした。