日本ビューティコーポレーションは、昨年発売した目元シワ専門クリーム「アイRリペア」が好評を得て、売れ行きも順調な伸びを見せている。
「目元用クリームは特に目新しい商品ではないが、『糖化』という皮膚理論を用いて新しい価値観を付与したところ、お客様に納得を頂いた」(長島利代エグゼクティブインストラクター)
「糖化」とは、生体中の糖がタンパク質と結びついて起こる現象で、真皮を構成しているコラーゲンやエラスチンなどの線維を硬化させたり、シワやたるみをつくるなど老化を加速させる要因の一つであるという。
従来、シワなどの老化を進行させる要因には、紫外線による影響や乾燥などが挙げられてきた。しかし、最新の医学研究によって、根本的な原因はこの「糖化」であることが解明され、「根本から解決しなければアンチエイジングにはならない」(長島氏)と気づいた同社では、いち早く商品化に着手した。
また、目元だけの問題ではないとして、今年実施するスキンケアアイテムの全面リニューアルに伴い、全アイテムに糖化対策を加えて発売する。
他にも、ゲルクレンジングやゲル洗顔には納豆の糸の成分を新たに配合し、リニューアル発売する。天然成分へのこだわりを示すため、「納豆ゲル化粧品」はどうしても欲しかった商品という。
皮膚理論に基づき、新しい商品を次々と提案するのが同社の武器である。2009年にノーベル医学・生理学賞を受賞した細胞寿命に関するテロメア理論は、すでに5年程前から応用して休眠を与える保護クリームとして開発・発売している。
長島氏は「最新の医学など、多くの分野に網を張って注目している。よくうちの化粧品は難しいと言われるが、きちんと理解して理論を頭に入れておかないとお客様にも説明できないし、納得して頂けない商品が多い。理論の成り立たない美容法はあり得ない」と話す。サロンスタッフがお客に正しく商品や理論を伝えられるよう勉強会も開き、知識を習得させている。
BWJには、「アイRリペア」や「ゲルクレンジング」、また、昨年リニューアルしたメークアップアイテム、ホームケア専用の顔専用マシン、毎年来場者が列を成すほど好評という毛穴水などを実演を交えながら展示、紹介していく。