エステ、通販、クリニックの3本柱で展開するハイサイド・コーポレーションの2010年度は、前年30~40%伸長し、順調に2ケタ成長を達成している。昨年は「ウォブクリニック」の高瀬聡子院長のメディア露出が高まり、9月に発売した「アンプルール」初のシャンプー剤「プレミアムフィト ヘアウォッシュ」も同時に注目を浴び、ブランドの認知が拡大したことも成長要因と言える。
同製品が注目を集めた背景には、ヘアケア製品に「頭皮」のニーズが近年顕著に表れたことがある。岡ちひろ営業・インストラクターによれば、育毛に関する女性の相談が、クリニックでも増えているという。
「ドクターズコスメでは初のオーガニックシャンプーを発売したが、オーガニックを肌質的に受け付けない方もいる。そこでケミカルの成長因子『グロースファクター(GF)』とフィトなどのオーガニック精油を融合させ、医療目線から考えて、毛髪のボリュームアップや育毛を働きかける商品に仕上げた」
ノンシリコン処方だが、ノンシリコン独特の泡立ちにくさを改善し、洗い上がりの使用感も高めた。
エステ事業では、クリニックの監修のもと、「クリニックとほぼ同じ結果が出る商品を開発している」(同氏)といい、エステと医学を融合させて、互いに補完し合いながら展開している。
サロンはエステに限らず美容室でも店販品に弱いため、「少しでも単価を上げたい」「年齢幅を広げて、高めも狙いたい」といった要望から、プレミアムフィトシャンプーの導入率も高い。しかしながら、営業が不得手なサロンスタッフも多く、同社では商品導入後に売り方のレクチャーを行うなどして、アフターフォローも欠かさず行う。
BWJでは、アンプルールの主力製品を6年ぶりにリニューアルした「ラグジュアリーホワイト コンセントレートHQ110」(写真左)や、5月に発売するボディ用日やけ止め乳液「同 ボディUVヴェール」(SPF28、PA++、写真右)などを出展する。
「UVヴェール」は、白浮きやベタつき、皮膜感もなく、ストレスフリーな使用感に仕上げた。ローズの美容水を中心に美容液成分をふんだんに使用し、ボディ用デイリースキンケアとして提案する。