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ながら磨きでもしっかり汚れ落とす歯科医推奨の歯周病対策歯ブラシ

創業90周年を今年迎えた歯科総合メーカーであるジーシーは、歯ブラシの2010年度の売上げが7億8000万円を記録し、年々売上げを伸ばしている。歯科医が患者に対して同社の歯ブラシを広く薦めていることから、同社の歯ブラシの歯科医院でのシェアは14%を誇る。

同社は30年前から歯ブラシを発売し、今なお人気の「プロスペック」シリーズは、「歯を磨く=プラークを落とす」といった認知が今と比べ浸透していなかった当時、歯科医と共同で科学的にしっかりとプラークを取ることを考えた画期的な歯ブラシとして登場。豚や馬の毛といった硬い毛の動物毛が多かった時代にナイロン毛を素材に、形や材質にこだわった商品として販売された。

現在では、2004年に発売された歯周病対策歯ブラシ「ルシェロ」シリーズが、同社の歯ブラシの中で今一番の売れ筋となっている。

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「ルシェロは今までの歯ブラシのように正しい使い方をして歯を磨くことを重視するのではなく、テレビを見ながら誰もが適当に歯を磨いても今まで磨きにくかった口の中の汚れを7割から8割ぐらい落ちるよう設計し、歯磨きをもっと気軽にしたほうが良いのではないかと考えて開発された」(鶴岡永英デンタルインフォメーションセンター学術研修課係長)

また同商品を発売した際、プロフェッショナル(専門家)・プリベンション(予防)・ペーシェント(患者)・プリスクリプション(処方)からなる「P4コンセプト」を定め、「歯の専門家である歯医者が患者の一人ひとりの口内環境に合わせて歯科予防製品を処方していく」(鶴岡氏)との考えに基づき、健康な歯肉から歯周病用や外科処置後などといった患者の状態に合わせた「ルシェロ」シリーズやさまざまな歯科予防製品を展開している。

今後の課題として、歯科医院や大学病院のみ販売が限られ問い合わせに対応できない現状から、今後は新たなチャネルを開拓し販路を広げ顧客獲得を狙う。また、欧米では当たり前のように習慣化されているデンタルフロスだが、日本では未だ習慣化まで至っていないため、新製品の「ルシェロ フロッサー」を今後積極的にアピールしていく予定だ。

2011年05月25日 14:22