(株)タニタ(東京都板橋区、谷田千里社長)は2011年6月1日より活動量計「カロリズム」の新モデル「カロリズムダイエット」、「カロリズムレディ」を新発売する。家電量販店のほか、インテリア雑貨やコスメなど、活動量計の概念を超えた訴求で、新たな販路開拓を図る。
同製品は、携帯型活動量計にダイエットサポートを機能を加えたモデル。日常の活動量を計測することを主眼としていたこと従来品から進化し、ダイエットサポート機能の付加により、携帯型美容機器(モバ美)として、新たな市場に乗り込む。
「シリーズ製品のカロリズムは累計で16万台を販売するなど好調な売れ行きをみせている。一方で、新規参入も増加し、活動量計の定義はあいまいになりつつある。そこで活動量計のパイオニアとして当社では、モバ美といわれる新市場に着目し、今回の2つの新製品を投入した」と同社谷田社長は説明する。
「モバ美」は、携帯型の電気ミストや空気清浄機、美顔器など、既存品が小型化したものが主流となっているが、同社では「据え置きタイプと同等の機能を有し、コンパクトでいつでもどこでも使用できてデザイン性にすぐれる」と判断。同製品を、美をサポートする小型家電のモバ美市場に合致するアイテムとして位置づけ、同市場へ送り込む。
2009年4月に発売し、多くの支持を集めたコンパクトサイズの活動量計「カロリズム」の機能をしっかりと継承しながら、新たに追加されたダイエットサポート機能は、ダイエットプランを自動的に作成するもの。具体的には、いつまでに何キロ減量したいかを登録すると、摂取カロリーと消費カロリーの目標値を表示。さらに1週間経過するごとに、ダイエットの進捗具合に応じ、目標値を自動的に調整する。
「カロリズムレディ」にはさらに、「女性ダイエットモード」を搭載。女性の月経周期に合わせ、ダイエットに適した時期とそうでない時期を判別し、目標摂取・消費カロリーの値を自動調整する。従来シリーズは、その測定精度などで評価が高かったが、「ではどうすればダイエットにつなげられるのか」といった要望もあり、そうした声をしっかりと反映した。
同製品のイメージモデルを務める藤井リナさんは「体重をキープしたいときに便利」と世界初といえる“ダイエットプラン自動作成・更新”機能を賞賛した。デザインもさらに洗練され、取り付け方もマグネットに加え、ネックストラップでも可能とし、女性がさりげなく使えるよう工夫が施された。
同社では、20代から30代のアクティブな女性をターゲットに両モデルで年間8万台の販売を目指す。価格はオープン。カラーは、「カロリズムダイエット」がブラック、マゼンタ、ゴールド。「カロリズムレディ」がパールホワイト、パールピンク、パールミント。