ナンバースリーは、新たなサロンメニューにつながる製品開発と、顧客拡大や客単価アップにつながる提案ツールの企画開発に取り組んでいる。
昨年は、夏に発売したヘッドスパライン「ユルルカ」を新メニューとしてアナウンスしたところ、手を挙げたサロンは200店舗にのぼり、現在も好調を持続している。
ユルルカでは、植物のチカラをいかしたスキンケアの発想で、頭皮環境を整え、美しい髪へと導く「ヘッドセラピスパ」という独自コンセプトを構築・提案している。髪質に合わせてシリーズ提案できるため、施術からホームケア用としてのアプローチがしやすく、物販での売上げも高まっているという。
今春はカーリングローション「tocosme(トゥコスメ)」(写真)を発売した。溶剤のニオイや施術の手間、パーマの持続性、髪へのダメージなど、従来のカーリングローションに挙げられた不満点の解消を目指して開発したシリーズである。カラーリングも同時にできるため、施術時間の短縮につながる。また、ポイントカールやボリューム調整がしやすく、デザインの再現性にも優れている。パーマのかかり具合や仕上がりの感触といった点も高く評価されており、2月の発売から既に高いリピート率が確認されている。
5月には、ヘアカラーライン「リクロマ」のグレイファッションラインを、トリートメント効果と仕上がりのツヤ感をアップさせて「リクロマG」にリニューアルした。
「ターゲットとなる30代~40代女性は、おしゃれ染め全盛期を経験している。他の世代よりも抵抗感なくカラーリングを取り入れてもらえる層として期待している」
それでも、おしゃれ染めから白髪染めへの変更に抵抗感を抱く女性は少なくない。そこでリクロマGの提案ツールには、40代女性をモデルに起用したヘアデザインを用意。グレイカバーをしながらデザイン性を高めることを提案していく。