(株)タニタ(東京都板橋区、谷田千里社長)は2011年6月8日、ミス・ユニバース世界大会へ向け、ファイナリスト15人をフィジカルサポートすることで合意したことを発表した。日本最終選考会へ向けた合宿(6月9日~17日)より開始し、日本代表には2011年9月の世界大会までマンツーマンでコンディション管理をサポートする。
健康をはかるリーディングカンパニーが、そのノウハウを結集し、究極の美の創造をサポートする。女性の内面や外見などトータルな美しさを競うミス・ユニバース・ジャパン。内面はもちろんだが、均整のとれた健康的な美しさが、審査のうえで重要な要素となる。
そのために必要となるのが「PDCA(計画・実行・検証・改善)」による科学的なコンディション管理。同社では、最新の機器や専門家のアドバイスなどを組み合わせ、これらを実現する。
具体的には、まず体組成計による部位の計測を行う。使用するマシンは、同社が新開発した業務用マルチ周波数体組成計「MC-980A」(写真中央)。体重体脂肪はもちろん、筋肉量、基礎代謝指数、骨量、脚点、アスリート指数など17項目を計測できるスーパー機器で、体幹部、左右足腕、など、各部位を細かく測定。筋肉量の左右バランスチェックなどを実施する。
消費と摂取エネルギーのバランスについては、1日の消費エネルギー量を視覚的に把握できる活動量計「カロリズムレディ」を活用し、随時チェック、アドバイスを行う。さらに、6月17日に選出される日本代表には、9月の世界大会までの約3ヶ月間、通信機器を備えた健康計測器とウェブを連携させた会員制の健康管理サービス「からだカルテ」などで計測データなどをモニタリング。常時、計測・分析・サポートを継続し、最適なコンディション管理をバックアップする。
「MC-980A」でファイナリストのボディを測定したタニタヘルスリンク・健康支援サービス事業部の宇野薫氏は「筋肉量、体脂肪、左右のバランス、全て理想的、さすがです」と脱帽。それでもこの日出席した9人のファイナリストは「まだまだです」と口を揃え、日本の美の頂点へ向け、残り10日、妥協なくそのボディに磨きをかけることを誓った。
「MC-980A」は、同社の業務用マルチ周波数体組成計のフラッグシップモデルに位置し、操作パネルの大型化やウインドウズXPの搭載など操作性と機能の拡張性を向上。新指標として導入された「アスリート指数」では、これまでの蓄積データから推定し、どれだけスポーツ選手に近い体内構造かを判定する。同社では、医療機関、保健施設のほか、フィットネスクラブ、エステティックサロン、研究機関などを中心に年間300台の販売を計画する。税込の価格は210万円。