コーセーの「アディダス スキンプロテクション」シリーズは、対象商品の購入者に「アディダス」の限定グッズが当たるキャンペーンを軸にした広範囲に渡るプロモーション活動を展開し、認知度を高めている。
具体的に、ＴＶＣＭではフランスの元プロサッカー選手・ジダンを起用し、初めて地上波での放映を開始。雑誌広告やサンプリングでは、「スポーツにとらわれず、多くの人にアピールしたい」（木野敏宏・企画部販売企画一課主任）との方針から、それぞれ男性雑誌やオフィスなどへと活動範囲を広げている。Ｗｅｂ上でも、ツイッターなど利用した販促活動を展開中だ。
プレゼントキャンペーンは、応募総数が６月末の締切までに10万人超に達する見込みであるなど、一連の宣伝活動によりシリーズの認知度も急速に高まっている模様だ。木野氏も「一歩一歩、階段を上がっている」と手応えを口にする。
製品面でも、デビュー当時16品だったアイテム数は、現在までにスキンケアやボディケア製品を中心に24品へとボリュームが増した。中でも、今春発売した目玉製品「ＵＶプロテクトスプレー」（写真）は、「スポーツレジャーという点で『アディダス』との親和性も高く、新しい切り口やチャネルへの活路を見出したい」（木野氏）と期待をかけている。
参入初年度となった前期は、スポーツ専用チャンネルや雑誌、スポーツ施設などでの宣伝およびサンプリング活動を中心に展開。売れ筋アイテムの「アクション３デオドラントパウダースプレー」が、競合品の中で上位にランクインする健闘ぶりを見せるなど、年間を通して「一定の成果を出せた」（木野氏）と評価している。
今後は、スポーツという独自ルートを活かした施策により新客を獲得する一方、トータル的な「アディダス」ブランドの知名度を活かし、愛用者を増やしたい考えだ。
