青葉貿易㈱(東京都中央区、斎藤征人社長)は2011年7月中旬より、高純度マキベリーエキス『DELPHINOLR®(デルフィノール)』の本格供給をスタートする。同社が、供給元のチリの機能性素材メーカー、Maqui New Life社の総代理店となり、日本のほか、韓国、台湾へ展開する。
同素材は、アントシアニン・デルフィニジン・ORAC値を規格化したマキベリーエキス末。マキベリーは、チリ・パタゴニア地方原産の抗酸化力の高い果実で、高いアントシアニンとORAC値を持つ。
生果実でもORAC値は高いが、抽出後の『デルフィノール』としては、その数値は100倍近くまで跳ね上がる(グラフ参照)。
エキス末として日本初上陸となる同素材は、アントシアニン35%以上、デルフィニジン25%以上、ORAC値25,000μmolTE/g以上で規格化。次世代スーパーフルーツとして注目されるマキベリーだが、アントシアニン、特にデルフィニジンをこれほど高含有するエキス末はない。
イギリスの研究機関(SCRI社、他)が行ったレスベラトロールとの比較研究では、デルフィニジンだけが酸化による細胞死を保護したというデータもある。
開発メーカーのMaqui New Life社独自の研究では、同素材には抗炎症作用・免疫機能改善効果・健全な血糖値を維持・中性脂肪降下作用が確認されている。同社では、メタボリックシンドローム対策の新素材としても提案を強めていくという。完全水溶性のためドリンクにも使用可能で、末端商材として幅広い展開が期待される。
「マキベリー」は、マプチェインディアンの言葉で「濃紫色の小さな玉」を意味する。マプチェ族は2つのアメリカ大陸でヨーロッパ人に征服されなかった唯一の部族で、マプチェ族の戦士たちは食事をほとんど取らず、一日に何度もマキから作った発酵飲料を飲んだと伝えられている。この飲料が戦士たちの並外れた強さとスタミナの源になったと考えられている。
これ以外にも、何千年もの間、マキの葉、茎、果実を医薬用として、できもの、発熱、のどの痛み、下痢、潰瘍、痔疾等の疾患に利用してされてきた。
マキベリーは現在でも原住民によって手摘で収穫され、工業化は難しいとされる。それでも数年前から、機能性食品として米国で注目され始め、高い抗酸化力を有する“次世代スーパーフルーツ”として認識されつつある。