ラボーテ・ジャポンは今年8月、男性用スカルプケアブランド「Rigaos(リガオス)」(医薬部外品、全5品3000~3500円)を発売し、男性ヘアケア市場に参入した。
同社は、これまで女性用ノンシリコンヘアケアシリーズを複数展開しているメーカーとして知られているが、「(男性ヘアケアも)創業時から関心のあったカテゴリーの一つで、育毛研究を続ける製造元と一緒に開発を続けてきた」経緯がある。
現時点での集大成的ブランドとして発売したリガオスには、頭皮・髪の悩みに合わせて2つのラインから選べる「薬用スカルプケアシャンプー」と「同チャージャー」に加え、育毛成分を配合する「薬用育毛エマルジョン」(150g3000円)をラインナップした。乳化タイプに仕上げて手軽に持ち運べるチューブタイプの容器を採用し、期待できる効果に加え、使い心地と使いやすさを訴求。購入しやすい価格に設定しカジュアルに使える育毛剤としてシリーズでの提案を強化する。
8月からはTVCMの放映を開始。リガオスの3大特徴となる「樹木由来成分」「頭皮にやさしいノンシリコン」「消臭効果」の3篇を展開している。発売から約1カ月、「想定していた以上の反響」(同社)と上々の滑り出しを見せている。
年々拡大傾向にある男性ヘアケア市場(スタイリング剤含)について、同社は「1000億円規模のポテンシャルがある市場」と捉えており、「他の男性ヘアケアブランドと一緒に市場を盛り上げていく」方針だ。男性用が定着しているスタイリング剤のように「洗髪にも男性に合ったケア」をリガオスで啓発し、男性ヘアケアのパーソナル需要を高めていく。
同社は、通販よりも売場での価値提案を重視し、推奨商品として取り扱う全国約6000店舗に展開。TVCMとの連動により店頭での気づきを与えてユーザー獲得を図る。男性スカルプケア市場はこれまで通販商品が目立っていただけに、店販ブランドに位置づけ大々的なプロモーションを展開するリガオスの反響に期待したいところだ。