(株)ファンケル(神奈川県横浜市、成松義文社長)成松社長が2012年1月4日、年頭訓示を行った。
グローバル企業への歩みを着々と進める同社は今年、化粧品事業のリブランディングを実行する。その鍵となるのが、本格的なグローバル化となる。
「当社の今年のテーマはグローバル化。4月には化粧品事業のリブランディングがスタート、その半年後には健康食品事業も新戦略のもと、事業の再成長を図る。いずれの事業も見据える先はグローバル、つまり世界」と成松社長は2012年の展望を力強く語った。
高齢社会や景気低迷で縮む国内マーケット。日本企業にとって、事業拡大を図る上で、もはやその市場を世界へ向けるとことは必須といっていい状況となっている。危機感を持って、そうした流れに向き合ってきた同社は、海外事業部門の強化を着々と進めてきた。
「日本の技術力、品質使いやすさ、安全性は世界中の消費者の支持を得ている。中国はもちろん、ロシアにおいても高い評価を受けている。メイドインジャパンブランドは大きな可能性を持っている。これからは国内外にとらわれず、マーケットは一つと考え、グローバルな視点で開発、生産、販売、マーケティングを統一し、国ごとの地域性を加味する発想で事業を運営していく」と成松社長はその戦略を明かした。
同社にとって大きな転換となる2012年。真のグローバル企業となるべく、日本の底力、ファンケルの底力をみせつけながら、“世界”へ飛躍を果たす。