内面からにじみでる女性の美しさをサポートする「プレミアム・アクティブ・インナービューティプロジェクト(PAIB)」委員会による第一回セミナーが2012年4月11日、都内で開催された。
第一部では最初に森永製菓執行役員・ウイダー事業部本部長の松崎勲氏が「森永製菓ウイダーブランド構築の裏側」のタイトルで講演。ゼリー飲料と圧倒的な市場シェアを誇るブランドに育てた舞台裏を公開した。
同氏がポイントとしたのは、アスリートでのエビデンスから一般への流れ。アスリートが認めるものは一般にとって大きく響く、というスタンスを製品開発において常に持つことで、市場価値を高め、ブランド力を磨き上げていったという。
続いて、ファンケル事業商品戦略本部機能性食品事業部事業部長の梶原伸子氏が「ファンケルン最新マーケティング」について解説。同社ではあらゆるルートから入ってくる月2万件近い顧客の声をクレームのみでなく、問い合わせ、喜びの声まで全て拾い上げ、製品開発などにフィードバックする体制を構築していることなどを明かした。
第一部の最後は、日経BPプロデューサーの西沢邦浩氏が「これからの健康市場キーワード」のテーマで業界展望を予測。数年前から注目されている「抗糖化」が、今後、美容ではなく、糖尿病対策の観点から、ニーズが増大していくだろうと話した。
第二部では最初に国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所客員研究員の白川修一郎氏が「美人は夜つくられる」のテーマで睡眠と美容について講演。睡眠により、肌のハリ、色、潤いなどが改善されるだけでなく、目の輝き、動作の好ましさ、会話の魅力、など内外あらゆる容姿が磨かれると話し、その重要性を説いた。
また、KARIKA代表取締役でモデルの小林里香氏は「内面から美しくなるために」の演題で登壇し「いろいろな美容法があるが相手を思いやるやさしさを持って生きていくことで美しさがにじみ出てくると思う」と自信の体験も踏まえアドバイスした。月刊マーチャンダイジング編集部の斉藤由美氏は、女性が美の情報を得る拠点のひとつとして一定の地位を確保しているというドラッグストアの現状とその戦略などについて説明した。
セミナーの最後は中部大学教授で静岡県立大学客員教授の横越英彦氏が司会を務め、白川氏、西沢氏、小林氏が参加してのパネルディスカッションが行われた。
PAIB委員会は、「前向きに楽しく明るく現代のストレス社会を勝ち抜くことができ見かけの美しさだけでなく、内面からにじみ出る本当の美しさを求めるアクティブインナービューティーな女性」を応援するために新たに発足。食品、化粧品、スポーツ関連企業が名を連ねる。
今回のセミナーを皮切りに今後「イキイキした女性は何を求め、何を欲しているのか」をアクティブケア、ヘルスケア、ビューティケア、ストレスケアなどさまざまなシーンでの最新情報をリサーチ。積極的に情報発信していく。