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独自技術「微細乳化製法」を用いたCoQ10の吸収性を実証/ファンケル

(株)ファンケル(本社:横浜市中区、代表取締役社長執行役員:成松義文)は、同社独自開発の吸収性に優れた微細乳化製法※1を用いたコエンザイムQ10の吸収性についてヒト臨床試験を行い検証。
その結果、微細乳化製法コエンザイムQ10が、一般的なコエンザイムQ10よりも吸収性が高いことが確認された。

研究の概要
【研究の経緯】
コエンザイムQ10は抗酸化作用や疲労軽減などの様々な機能性が期待されている。しかし、経口摂取した場合の吸収性が低いことが知られている。そこで、同社は吸収性を高めた『微細乳化製法コエンザイムQ10』を開発し、2011年11月に同製法を用いたサプリメントを上市。研究では、この微細乳化製法コエンザイムQ10サプリメントについて、実際に吸収性が改善しているかをヒト試験で検証した。

【研究の方法】
健康な成人男女43名を対象としたクロスオーバー試験※2により、微細乳化製法コエンザイムQ10と一般的なコエンザイムQ10を1週間摂取した場合の血中のコエンザイムQ10濃度を比較した。

【研究の結果と考察】

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微細乳化製法コエンザイムQ10を摂取した方が一般的なコエンザイムQ10を摂取した時よりも、1週間後の血中のコエンザイムQ10濃度が有意に高値であることが示された(図Ⅰ)。また、微細乳化製法コエンザイムQ10を1週間摂取することで、血中の酸化ストレス度が有意に減少することも示された。

以上のことから、微細乳化製法コエンザイムQ10を摂取することで、効率よくコエンザイムQ10を体に取り入れ、酸化ストレスから体を守ることができることが確認された。酸化ストレスは、血管、肝臓、腎臓、脳、肌など体中のさまざまな部位の障害を引き起こし、老化や病気の原因ともなる。したがって、微細乳化製法コエンザイムQ10を摂取することで、老化の進行を遅くする働きや、病気の予防・改善が期待できる。

【研究発表と今後の展開】
研究内容は、2012年3月28日~31日に開催された日本薬学会第132年会にて「O/D型乳化組成 物によるCoQ10吸収性への影響」として発表した。同社では今後も、微細乳化製法の技術を用いて、効率良く機能成分を摂取できるサプリメントの 開発を進めていく。

※1 微細乳化製法
コエンザイムQ10は脂溶性成分のため、水に溶けにくく体に吸収されにくい成分。微細乳化製法は、脂溶性の成分(コエンザイムQ10)が水に触れると、自然に素早く微細に乳化されて水になじむファンケル独自の製法。
※2 クロスオーバー試験
各被験者がすべての被験品を無作為の順序で割り当てられる試験のこと。例えば、2群比較の場合は、被験品Aを摂取してから被験品Bを摂取する群と、反対に被験品Bを摂取してから被験品Aを摂取する群に分けられる。同一被験者で2つの被験品を比較できる試験方法。

2012年05月01日 17:29