健康と美容のニュースなら健康美容EXPOニュース

ミルク由来の機能素材を本格展開/森永乳業

120906.jpg

森永乳業(株)(東京都港区、宮原道夫社長)はミルク由来の機能素材「森永ミルクペプチドMKP®」を本格展開する。

同素材は、新鮮な牛乳から分離したたんぱく質を独自製法により加工・精製した血圧改善型のミルクペプチド。その中から、活性成分としてMKP®を同定している。

「MKP®はアミノ酸であるメチオニン、リジン、プロリンがつながったペプチドです。カゼインたんぱく質を特定の酵素で分解し、精製しました。現在見つかっている食品由来のペプチドの中でもすぐれたACE阻害活性が明らかになっています」と同社担当者は説明する。

血圧の上昇は、肥満や運動不足などにより、アンジオテンシン変換酵素(ACE)が活性化し、アンジオテンシンⅡ(血圧上昇物質)が産生されることで起こることが分かっている。同素材は、ACEの働きを阻害することで、血圧の改善に関与する。

高血圧モデルラットにおける試験では、コントロール群に比べ、有意に血圧を降下させる作用があることが確認されている。容量依存的に摂取量による作用の違いもみられた。

現在、市場にある血圧改善特保商品に使用されているカゼイン、ゴマ、イワシ由来の素材と比較しても、同等もしくはそれ以上の血圧改善効果があることが確認されている。

血圧改善系の素材は、高いニーズの一方、なかなか効果が感じられない、味に癖があり飲み辛い、など不満も多い。同素材は、効果を実感する声も多く、なによりペプチド特有の苦みを低減したすっきりとした風味で飲みやすく、使い勝手にすぐれる。

飲料、錠剤、カプセル等のほか、食品などさまざまな商品へ応用が可能で、今後も需要が見込まれる血圧改善素材市場の中で、注目を集めそうだ。

2012年09月06日 13:54