ケンコーコム(株)(東京都港区、後藤玄利社長)とウェルネット(神奈川県横浜市、尾藤昌道社長)が、医薬品のネット販売の権利確認請求、違憲・違法省令無効確認・取消を求めて提起した行政訴訟で2013年1月11日、最高裁判所は国(厚生労働省)の上告を棄却し、原告の主張を認める旨の判決を下した。
両者の訴訟を巡っては、一審の東京地裁で原告側が敗訴。控訴審でもネット販売を認める省令の無効確認は認められなかった。その後の二審では一転して一般用医薬品のネット販売を認め、逆転判決が下されたが、それに対し、国側は「判決は受け入れがたい」と上告していた。
晴れて主張が受け入れられた後藤社長は喜びをかみしめつつも「医薬品を安全・安心にお届けるする重要性を一層噛みしめている」と気を引き締め、決意も新たにネットでの医薬品販売再開の思いを語った。
同社はこの日から早速、同社サイト「ケンコーコム」上で販売自粛していた第一類および第二類医薬品のネット販売を再開した。