サントリー食品インターナショナル(株)は、特定保健用食品の清涼飲料(トクホ飲料)に関する消費者飲用動向調査と、トクホ飲料の飲用者と非飲用者における健康に対する意識等の比較調査を実施しました。
【トクホの認知率とトクホ飲料の飲用率】
〈調査概要〉
トクホ飲料に関する具体的な調査に入る前に、トクホの認知率や過去1年間のトクホ飲料の飲用率などについて、調査を実施しました。
1.調査対象
全国に居住する20~79歳の男女個人
2.調査対象者数
25,335人(男性12,887人、女性12,448人)
3.調査方法
インターネット調査(スクリーニング調査)
4.調査期間
2014年4月18日(金)~4月21日(月)
〈調査結果〉
(1)トクホの認知率
トクホの認知率は9割以上(93.9%)。
70代を除く全ての年代で、認知率は9割を超える。
(2)トクホ飲料の過去1年間の飲用率
トクホ飲料の過去1年間の飲用率は、半数弱(47.1%)。
性別での差はほとんどなく、男性は40代以下で5割を超える。
女性は年代による差は見られず、老若男女を問わずにトクホ飲料が浸透。
(3)過去1年間の飲用率が高いトクホ飲料の種類
過去1年間の飲用率が高いトクホ飲料の種類は、
1位「緑茶」、2位「ウーロン茶」、3位「コーラ」。
【トクホ飲料の消費者飲用動向調査】
〈調査概要〉
トクホ飲料について、飲用実態や飲用に対する意識を明らかにすることを目的に、調査を実施しました。
1.調査対象
全国に居住する20~79歳の男女個人
2.調査対象者数
過去1年間にトクホ飲料を飲用した人1,146人(男性590人、女性556人)
※トクホ飲料の今後の飲用意向は、非飲用者1,254人を含む計2,400人で集計
3.調査方法
インターネット調査
4.調査期間
2014年4月18日(金)~4月21日(月)
〈調査結果〉
(1)トクホ飲料を飲み続けるために重視する点
トクホ飲料を飲み続けるために重視する点は、「効果」「飲みやすさ」「味」。
効果とおいしさの両方を期待。
(2)トクホ飲料に効果を期待する人の割合
トクホ飲料に効果を期待する人の割合は、3人に2人(67.5%)。
女性が男性より効果を期待する傾向。
(3)トクホ飲料を飲用するシーン
トクホ飲料を飲用するシーンは、「夕食時」、「昼食時」、「食後」がトップ3。
食事時にトクホ飲料は飲用されている。
(4)トクホ飲料の飲用開始時期
トクホ飲料の飲用開始時期は4人に1人(25.4%)が「2年以内」で、
2割(19.5%)が「5年以内」と回答。
(5)トクホ飲料の今後の飲用意向
トクホ飲料の今後の飲用機会は、3割(29.9%)が「増える」と回答。
トクホ飲料非飲用者でも約2割(20.7%)が「増える」としている。
【トクホ飲料飲用者と非飲用者の比較調査】
〈調査概要〉
トクホ飲料を過去1年間に飲用した人(以下、「飲用者」)と、トクホ飲料を過去1年間に飲用していない人(以下、「非飲用者」)の、健康に対する意識と実態を明らかにすることを目的に、調査を実施しました。
1.調査対象
全国に居住する20~79歳の男女個人
2.調査対象者数
2,400人(男性1,200人、女性1,200人)
3.調査方法
インターネット調査
4.調査期間
2014年4月18日(金)~4月21日(月)
〈調査結果〉
(1)トクホ飲料飲用者と非飲用者のBMI値比較
BMI値を比較すると、肥満(BMI値25以上)の人の割合は、
飲用者(21.0%)が非飲用者(17.6%)よりやや高い傾向。
(2)健康に対する意識と健康管理
「健康には人一倍、気をつけている」
(トクホ飲料の飲用者47.2%、非飲用者40.2%)、
「健康のためなら、手間や時間を惜しまない」(同35.1%、28.8%)など、
トクホ飲料の飲用者は健康への意識が高い。
(3)食生活への意識
「食事をする際にはカロリーを気にする」
(トクホ飲料の飲用者59.0%、非飲用者49.6%)、
「食べ物は製法・素材にこだわる」(同48.5%、39.0%)と、
トクホ飲料の飲用者は食生活への意識も高い。
(4)運動習慣
「定期的に運動をしている」(トクホ飲料の飲用者47.2%、非飲用者43.7%)、
「エレベーターではなく階段を使うなど、なるべく体を動かすようにしている」
(同 56.4%、49.1%)と、飲用者は体を動かして健康を維持する傾向も。
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トクホ飲料市場について
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特定保健用食品(以下、トクホ)とは、健康増進法※第26条第1項の許可又は同法第29条第1項の承認を受けて、食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品のことです。
※ 健康増進法は高齢化の進展や疾病構造の変化を背景に、国民の健康づくりや疾病予防の増進を目的として、2002年(平成14年)に公布・制度化されました。
トクホは、摂取することにより期待できる保健の目的を表示できますが、そのためには、国の審査を受け、消費者庁長官の許可を受ける必要があります。2014年5月時点で約1,100件の許可が下りています。 トクホの中でも、トクホ飲料は近年多くの新商品が開発・製品化され、一時期横ばい状況であった市場が2012年頃から再度活性化してきました。2013年度の主要トクホ飲料市場(整腸ヘルスクレームの商品を除く)は、1,000億円を超える規模にまで成長しました。