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なぜいまスーパーフードが注目されているのか

katuyama.jpg日本スーパーフード勝山事務局長に聞く

スーパーフードが、本格普及へ向け、市場での広がりを加速している。ハリウッドセレブから火が付き、日本上陸を果たして数年が経過した中、なぜいま、スーパーフードに注目が集まっているのか。(社)日本スーパーフード協会事務局長の勝山亜唯美氏に聞いた。

2015年が「元年」とされる背景

--数年前から日本市場にも出回っていたスーパーフードが、今年に入り、注目度を高めています。「スーパーフード元年」とする見方もあります。なぜ、ここへきて、機運が高まっているのでしょうか。

勝山 私どもは5、6年前からスーパーフードの力に着目し、当時から日本でも受け入れられるのは必然と考えていました。ただ、食品とサプリメントの間に位置するのですが、その概念自体が分かりづらい面もあり、大きな注目をされることはありませんでした。しかし、2013年に米大手のスーパーフード、サンフードが日本上陸し、新宿伊勢丹で展開されました。それによって、業界の注目度が一気に高まったという部分があります。

日本向け啓蒙本出版も追い風

--ジワジワと広がる中で、本場の大手が入り込んで、大きな流通に乗ったことで、認知度がアップしたわけですね。

勝山 加えて、2013年末、初めてスーパーフードに関する教科書的な本が出版され、一つの軸ができました。それまでは、何となくいいものと思っていたものが、この本によって、具体的にどのようにいいのかがハッキリしたワケです。米国ではロングセラーとなっているバイブル的な本が出版されているのですが、日本ではなぜか翻訳されなかった。そうした中で同書は、日本向けにつくられ、チョイ足しスーパーフードなども提案し、気軽に取れる健康的食材として訴求したことで、大きく拡がりました。

--2014年には日本スーパーフード協会も設立されています。

勝山 スーパーフードを取り入れた良質な食を通しての健康と美しさを維持増進する社会の創造を目指すのがその目的です。さらに私どもは、食・美容・運動を柱に体の内と外からスーパーフードを取り入れたライフスタイルを啓蒙・普及していくことで、一過性のブームではなく、しっかりと社会に根付くものとして、スーパーフードの普及に努めていきたいと考えています。

今後は健康美容業界も取り込みさらなる拡大基調へ

--そうやって様々な状況が整って迎えたのが2015年というわけですね。最後に、今後の日本でのスーパーフードの展望はどのようにみていますか。

勝山 今は一般消費者に認知され始めた段階で、価格的にも手軽に摂取できるタイプが広がりを見せていくと予測します。スナック菓子など、お菓子的なものに配合されたり、食品に少し配合される形で広く、消費者の手に届く機会が増えていくと考えられます。その一方で、コアな層に対しては、西洋薬膳としてメディカルな部分でのスーパーフードの活用が本格化する動きも活発になると予想されます。また、食品とサプリメントの中間の位置づけであることから、両方の業界が相互に参入することで、「スーパーフード」をキーワードにした健康美容業界における動きは、これから数年、より活発になっていくと思われます。

 

日本スーパーフード協会→http://www.superfoods.or.jp/

2015年09月01日 11:38