池田薬草（株）（徳島県三好市）はさきごろ、都内で管理栄養士・栄養士を集め、今春発売予定のスダチ果皮エキスを活用したスムージー「スダーチー」の試飲会を行った。食のスペシャリストの声を集約し、商品力アップや販促につなげる。
受託OEMが主軸の同社にとって一般向け製品の「スダーチー」の開発は、創業時の原点回帰となる。徳島県の特産品、スダチ果皮エキスを活用した同製品は、1年以上の期間を経て完成にこぎ着けた自信作。今回の試飲会は、一般発売に先駆け、さらなる磨きをかける一環で行われた。
同社による企画の背景や商品説明の後、スタートした試飲会。「スダーチー」、「スダーチー レッド」、「スダーチー ホワイト」の3種を水、ジュース、豆乳、牛乳のそれぞれで溶かし、13人の管理栄養士・栄養士が、発売前の新作を味わった。
健康美容関連の多様な商品を熟知する面々の気になる反応はおおむね好評。美容フードとしても「満足感があり、代替ダイエットにいいかも」という声も上がった。テイストに関しては、「おいしい」という声の一方、「スダチ感が少なめ」という声もいくつか見られたが、果皮部分であることを考えれば妥当な評価といえる。
豆乳とのシェイクでは、予想以上に粘りが出ることが判明。シェイクする際には配合バランスに少し工夫が必要となりそうだ。一方で、この特性に着目し「とろみがあるので老人食に使える」と、ならではの意見も飛び出した。
9割以上が女性だったが、パッケージデザインについても「おしゃれ」という評価が多く、全体として、同社が想定する美容意識の高い女性向けの製品として手ごたえの得られる結果が得られたようだ。同社では、終了後に実施したアンケート結果をもとに、意見を集約。製品へのフィードバック等も検討する。
製品は、健康博覧会（2017年2月15日～17日：東京ビッグサイト 西1Ｎ-42）でお披露目され、月に一般販売の予定。販路はエステサロン等の美容系を中心に、自社通販も含め幅広く検討中。
