「より快適な毎日を、より多くの方々に」をビジョンとするスウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー イケアの日本法人イケア・ジャパン株式会社は、植物由来の原料でつくったプラントベースソフトクリームを2023年10月19日（木）より全国のイケア店舗で発売。またこれにより、乳を使用したミルク味のソフトクリームの提供を終了する。
イケアでは、人と地球にポジティブな影響をもたらす、より健康的でサステナブルな食習慣とライフスタイルのきっかけを提供したいと考えている。その一環として、イケア・ジャパンでは、サステナブルなフードを通じてビジネスを実現するという目標に基づき、イケアの象徴ともいえるソフトクリームを見直し、よりサステナブルな選択肢を生み出したいと考え、日本の独自の取り組みとして、大人気のソフトクリームのミルク味をプラントベースにするプロジェクトを2021年頃に開始。
日本国内の食品メーカーの協力のもとサンプルを試作し、一部店舗にて一カ月間のテスト販売を行い、お客さまへのアンケートを実施するなど、何度も試行錯誤を重ねた上で約２年間の開発期間を経て、販売にいたる。一般的な乳を使用したソフトクリームでは乳のコクが風味において重要な要素となっている。プラントベースのソフトクリームでも乳と同じようなコクが感じられるよう、乳の代わりに豆乳を使用。豆乳は粉末原料も含めて、10種類程度の風味を確認し、豆の独特な香りが少ない豆乳を使用することで、現行のイケアのソフトクリームに近い厚みのある風味を再現した。さらに、乳製品を豆乳に置き換えるだけではシャリシャリとした食感だったため、滑らかになるように豆乳と他の原料との配合を調整。
イケアではより簡単に環境にとってよりよい選択をするため、健康的でサステナブルな食事はおいしく、簡単で手ごろな価格でなければならないと考えている。そのためプラントベースフードの価格は同種類のアニマルベースフードと同等、もしくはより低価格に設定している。そこで、プラントベースソフトクリームの価格も乳を使用したソフトクリームと同等の50円で販売。今後も環境負荷削減に貢献したいと考えている。
