株式会社IHMが取り扱う乳酸菌原料「ナノ型乳酸菌nEF🄬以下、nEF」について、研究・製造元である有限会社バイオ研の研究によりマウスの発毛促進作用を確認した。nEFは、Enterococcus faecalis KH2株を由来とし、特許製法により分散性に非常に優れた、グラム 5兆個を規格した乳酸菌である。
脱毛やキューティクルのダメージを誘発する要因のひとつとして、毛包内の制御性T細胞の減少や低栄養などが報告されている。nEFは回腸パイエル板や腸間膜リンパ節中の制御性T細胞を増加させる働きがあることから、同研究ではnEFが発毛促進や毛髪の状態に影響を与えるのか検証した。
マウスの背部皮膚を剃毛後、低タンパク質食コントロール群と低タンパク質食+nEF摂取群の2群に分け、3週間後、発毛に関与する遺伝子発現量をリアルタイムPCRにて分析、発毛スコアを画像解析にて算出、毛髪の長さと太さ、毛髪表面のキューティクルの状態を走査型電子顕微鏡にて観察した。
結果、
nEF摂取群はコントロール群と比較し毛包の細胞増殖に関与する Ki67やKrt27の遺伝子発現量が増え、発毛スコア・毛髪の長さ・太さが有意に増加した。さらにnEF摂取群は毛髪のキューティクルダメージリフトアップを改善する様子が観察された。
以上より、nEFの摂取は発毛を促進し、キューティクルのダメージを抑える効果が期待できる。
今後はnEFがどういったメカニズムで毛髪に影響を与えるかさらなる研究を進める。
※ナノ型乳酸菌nEFは(有)バイオ研の商標登録である。