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株式会社フレンテ・インターナショナル /女性の歯周病予防、改善に期待 口腔内で作用する乳酸菌LS1 ~4月25日、日本歯周病学会で発表~

株式会社フレンテの事業会社である株式会社フレンテ・インターナショナル(本社:東京都板橋区/社長:小池孝)は、東海大学医学部感染症研究室 古賀泰裕教授との共同研究した乳酸菌LS1(*1)が、プレボテラ・インターメディア菌(*2)の抑制効果があることを明らかにしました。妊娠中に罹患しやすい妊娠性歯肉炎(*3)の予防、改善が期待されます。研究成果を4月25日に春季日本歯周病学会で発表しました。
プレボテラ・インターメディア菌の特徴として、女性ホルモンの分泌によって爆発的に増殖することが挙げられます。妊娠中期以降や思春期などに増殖するため、妊娠性歯肉炎や月経周期関連歯肉炎の原因にもなります。近年では、歯周病に罹患すると、早産や低体重児出産の原因になることも指摘されています。
当社では、歯周病予防の分野に、プロバイオティクス(*4)を応用するという、新しい領域の開拓をさらに推し進めます。
(*1)乳酸菌LS1(ラクトバチルス・サリバリウス TI2711)
ヒト口腔内由来の善玉菌で、歯周病菌を抑制する働きがあります。2003年、代表的な歯周病原細菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス菌を殺菌することを発見して以来、当社では研究を進めてまいりました。
(*2)プレボテラ・インターメディア菌
歯周病原細菌と言われる菌の一つ。女性ホルモンによって発育が促進されます。女性ホルモンの分泌が盛んな妊娠時や思春期には爆発的に増殖し、妊娠性歯肉炎や月経周期関連歯肉炎の原因となります。
(*3)妊娠性歯肉炎
妊娠2~3ヶ月以降に罹患しやすく、歯茎が腫れたり出血があり、歯周炎に進行することもあります。歯肉炎は早産の原因になることもあります。
(*4)プロバイオティクス
乳酸菌やビフィズス菌など、体内で有用な働きをする「善玉菌」のことで、「細菌バランスを改善し、宿主(ヒトなど)に有益な作用をもたらしうる有用な微生物と、それらの増殖促進物質」と定義されます。
(ご参考)
乳酸菌LS1に関するホームページもご覧ください http://ls1.jp
<発表骨子>
演題:Lactobacillus salivarius TI2711(LS1)の服用による
歯肉縁下プラーク中Prevotella intermedia抑制効果
○松岡隆史1,2、菅野直之3,4、瀧川智子5、高根正敏3,4、吉沼直人3,4、
伊藤公一3,4、古賀泰裕2
(株)フレンテ・インターナショナル1
東海大医・感染症研究室2
日大歯・歯周病3
日大歯・総合歯学研究所高度先端医療研究部門4
日大院歯・歯学5
【研究の背景】
 厚生労働省の2005年の調査によると、歯周病に罹患している人々は成人のおよそ8割に及び、国民病ともいえる疾患です。歯周病を持つ人々は、糖尿病や心筋梗塞になるリスクが高まります。妊婦の場合は、早産の原因となることも報告されています。
 当社では、健康なヒトより分離した乳酸菌LS1が、歯周病原菌のP・ジンジバリス菌を減少させることをすでに報告しています。今回、in vitroで抑制効果があった歯周病原菌の一つ、P・インターメディア菌に対して臨床試験を実施しました。
【方法】
被験者(LS1服用群39名、プラセボ服用群38名)に対し、LS1含有タブレットまたはプラセボタブレットを12週間服用させました。歯肉縁下プラークのP・インターメディア菌の菌数を、服用前、服用開始4、12週間後、服用中止4週間後に測定しました。
【結果】
 LS1服用群では、歯肉縁下プラーク中のP・インターメディア菌数は、服用前と比較して有意に減少しました。また、服用中止後は有意な増減は見られませんでした。プラセボ服用群では、有意な増減は見られませんでした。男女別に見ると、女性は初期のP・インターメディア菌が早く減少しました。
【考察】
 LS1服用により、P・インターメディア菌数が減少したことから、LS1は歯肉縁下プラーク中のP・ジンジバリス菌に加え、P・インターメディア菌においても抑制効果があることが示唆されました。また、P・インターメディア菌の初期の減少速度は女性の方が早く、短期間で菌数の減少が認められました。これらの歯周病原性の高い細菌を抑制することは、歯周病に対するリスクを減少させます。LS1の継続的な服用により、歯周病予防効果が期待できると考えられます。
【読者からのお問合せ先】
(株)フレンテ・インターナショナル
お客様センター Tel.03-3939-2042
[受付:月~金9:00~16:00(祝日除く)]

2008年04月30日 11:12

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