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ホスファチジルセリン含有食品用機能性素材を開発

株式会社ヤクルト本社(社長 堀 澄也)では、保有特許を利用した独自の製法によって、太陽化学株式会社(社長 山崎 長宏)と共同で”ホスファチジルセリン”(以下「PS」)を含有する食品用機能性素材「ヤクルトPS-20L」の開発に成功しました。
 PSは、内臓や筋肉等、人の体にもともと存在するリン脂質という油の一種であり、特に脳に多く含まれていることから、脳の働きに重要な役割を果たしているといわれています。そのため、PSを含んだ食品を積極的に摂り、PSを補うことが、健康な生活を送るうえで望ましいと考えられています。しかし、PSは、一般の食品にはごくわずかな量しか含まれておらず、食事から十分な量を摂取することは難しいとされています。
 このような背景のもと、当社は、独自の酵素を用いて、non-GMO(※1)大豆を原料とし、安心して利用できる食品用機能性素材「ヤクルトPS-20L」を太陽化学株式会社と共同で開発し、安価に提供できる生産体制を確立しました。
 また、当社は、この「ヤクルトPS-20L」に関して、使用する原料大豆に配慮するだけでなく、GLP(※2)に準拠し、OECD(※3)テストガイドラインに沿った各種安全性試験(一般毒性試験(28日間反復経口投与毒性試験、90日間反復経口投与毒性試験)、遺伝毒性試験(復帰突然変異試験、染色体異常試験、マウスリンフォーマTK試験))を実施して、安全性に問題ないことを確認しています。
 なお、「ヤクルトPS-20L」は、子会社である株式会社ヤクルトマテリアル、ヤクルト薬品工業株式会社、日本クロレラ株式会社の3社により、10月1日から全国の食品メーカーに原料素材として販売します。初年度の販売目標は、100箱(900kg)です。
 商品の特長および概要は下記のとおりです。
※1:non-GMOは、Non-Genetically Modified Organismsの頭文字で、「遺伝子組み換え体ではない」という意味です。
※2:GLPは、Good Laboratory Practiceの頭文字で、「安全性試験の実施に関する基準」のことです。医薬品や化学物質等の安全性評価試験の信頼性を確保するために、試験設備が備えるべき設備、機器、組織、試験操作の手順等に関して、基準が定められています。
※3:OECDは、Organisation for Economic Co-operation and Developmentの頭文字で、「経済協力開発機構」のことです。国際経済全般について協議することを目的とした国際機関で、欧州諸国、米国、日本等を含む30か国で構成されています。
 記
1.商品特長
 (1)non-GMO大豆を原料とする、PSを含有した安全な食品用機能性素材です。
 (2)PS含量は17~23%です。
 (3)低粘度の褐色の液体で、加工適性に優れているため、ソフトカプセルをはじめとする様々な食品に利用することができます。
2.商品概要
 (1)商品名    : ヤクルトPS-20L
 (2)名称     : ホスファチジルセリン含有加工食品
 (3)使用原料  : 食用油脂、大豆レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)
 (4)賞味期限  : 10℃以下で製造日より1年後
 (5)容量・容器 : ポリ容器・9kg
 (6)荷    姿 : 段ボール箱包装(ポリ容器×1個/箱)
3.販売方法
 (1)販売者:株式会社ヤクルトマテリアル、ヤクルト薬品工業株式会社、日本クロレラ株式会社
 (2)販売地区:全国

2008年09月11日 13:52

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