~検査に関する意識調査~
定期検診者の44.3%、検査の結果データが分かりにくい
来夏に控えるケンサEXPOを前に検査の実態が浮き彫りに
社団法人神奈川県臨床衛生検査技師会(神奈川県横浜市、会長 米坂知昭)は、来夏にケンサEXPOを迎えるにあたり、関東5県の男女520名を対象にインターネットによる「検査に関する意識調査」を実施致しました。
アンケート調査の結果、検査を定期的に受けていると回答した人の44.3%が自身の検査データが分かりにくいと感じていること、また定期的に検査を受けていないと回答した人の73.8%が検査がより簡単に受けられるようになれば、もっと積極的に検査を受けたいと考えていることが明らかとなりました。
更に回答者のデータをまとめ、肥満度指数を示すBMI指数を計測したところ、男性の平均が25.5、女性の平均が21.3となり、男性は肥満の基準値となる25を上回る結果となり、現実問題として男性の多くが潜在的な健康に対する不安要素を抱えていることが分かりました。
【アンケート結果詳細】
■定期検査受診者の検査結果での理解度は 97.8%
定期的に検査を受けていると答えた人の内、97,8%が自身の検査結果を理解していると回答しました。受診者は検査結果への理解については自信を持っている様子が伺えます。
■定期検査受診者の44.3%は自身の検査結果データがわかりづらい
続いて、同じく定期的に検査を受けていると答えた人に検査結果のデータについて尋ねたところ、44.3%がわかりづらいと回答しました。このことから、実際のところは自信を持っているはずの検査結果について、理解できていないのではないかという懸念が浮かび上がりました。
■検査を受けることに対する煩わしさ
定期的に検査を受けていないと回答した人に「もっと簡単に検査を受けられるなら、今以上に受けるようになるか」と尋ねたところ、73.8%が「はい」と回答しました。検査を受けることに対して心理的、物理的に壁を感じている様子が伺えます。
■男性の平均BMI指数は総じて肥満気味 県別では東京の指数が他を圧倒
更に回答者全員の身長・体重を集計し、肥満度を示すBMI(ボディ・マス・インデックス)指数を計測したところ、男性平均が25.5、女性平均が21.3となり男性の平均値が肥満値である25(標準値22)を上回る結果となりました。また県別でみると東京が24.3と唯一20を上回り、他県と比較して肥満予備軍が多いといえる結果となりました。
≪アンケート調査概要≫
調査対象:関東5県の男女520名
調査方法:インターネット
サンプル数:520サンプル
■考察
~検査啓発の必要性~
調査の結果、検査を定期的に受けている人は検査結果のデータに対する理解が低く、一方検査を定期的に受けていない人は検査そのものに対する煩わしさを感じていると考えられます。このような現状から人々の健康維持のためには検査そのものの更なる啓発と理解を深めていく活動、検査しやすくするための環境づくりを実践していく必要があると言えます。
~神奈川県臨床衛生検査技師会の活動~
神奈川県臨床衛生検査技師会では、青少年を含む教育の現場や各地の健康まつり等での臨床検査の重要性を盛り込みながら衛生思想の啓発活動やSTD撲滅運動、更には各種医療系団体との提携及び受託事業を実践しています。また2009年夏に横浜で行われるケンサEXPO’09においては、これまでにない実際に検査を体験する各種アトラクション等や展示を通じて医学検査が、健康社会に貢献するために医師や医療関係者のみならず、地域社会とも密接に連携し、市民の健康維持・管理に積極的に活用されることを目指します。
■「ケンサEXPO’09」について
「ケンサEXPO’09」(http://kensa-expo.jp)は、神奈川県臨床衛生検査技師会主催で来年夏に開催予定の日本初の検査に関する展示会です。「検査」をもっと身近に感じて頂くため「ケンサ」と表記し、「より積極的に自発的に健康を管理するための医学検査」という新しい視点を、一般の方に分かりやすく提示します。展示会は一般公開の展示形式で、広く一般の方に、自分や家族等身近な人に対して検査の啓発を訴えるだけでなく、進歩著しい医学検査の今を知り、また実際に体験することができる機会提供の場となります。
■社団法人神奈川県臨床衛生検査技師会について
社団法人神奈川県臨床検査技師会は、公衆衛生の向上と県民の健康保持・増進に寄与することを目的とした団体です。臨床検査に関する技術及び知識の向上を計り、これをもって地域保険事業への協力を行っています。検査技師会員のための有益な研修会等の開催はもちろん、公益法人として県民を対象に健康まつりやSTD撲滅運動を中心とした衛生思想の啓発活動の実施、また各種医療系団体との提携及び受託事業として横浜AIDS活動センター管理運営事業などを展開しています。
定期検診者の44.3%、検査の結果データが分かりにくい
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