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日本初!GPS携帯端末による「電子花粉症日記システム」のサービスを開始

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ウェザー・サービス株式会社(所在地:千葉県成田市、代表取締役社長:横田匡彦、【東京支社】TEL:03-6228-6380)は、来年1月よりGPS携帯端末による位置情報を利用した電子花粉症日記システム(以下、「GPS電子花粉症日記システム」という)のサービスを開始します。

GPS電子花粉症日記システムは、個人の行動情報を携帯電話のGPS機能による位置情報と紐付け、個人の花粉曝露量を推定するものです。GPS電子花粉症日記システムは、花粉症対策の観点から、花粉の飛散量がたいへん多くなると予想される来春に、患者個人の行動における花粉被曝と花粉症の症状についてのセルフケアや、医療機関や医師と患者とのコミュニケーションにも有効に寄与します。

本サービスでは、全国2,500か所(※)に及ぶ株式会社NTTドコモが構築する「環境センサーネットワークシステム」(ドコモESN)に配置した花粉センサーから、リアルタイムに得られるデータを用いて任意の地点の空中花粉濃度を推定し、GPS端末を持った被験者の行動記録とを突き合わせることで、「どの場所で、どれだけの花粉に触れたか」を正確に把握することができます。

同時に、被験者の花粉症の症状を携帯端末から逐一入力してもらうことにより、電子花粉症日記として蓄積されたデータから、花粉飛散量と花粉症の症状の関連を確かめることができます。このような精度の高い方法を利用することにより、製薬メーカーや医療機関、医師や薬剤師にとってもより正確に薬の効能を判定することが可能になります。

これまで花粉症を対象とした製薬メーカー等の臨床研究では、「花粉症日記」という冊子(紙)を被験者に渡し、発症した花粉症の症状を手書きで記録することが一般的でした。

ウェザー・サービスは、千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教室(以下「千葉大学」という)との3年間に渡る「電子花粉症日記システム」の共同研究の中から、この冊子の花粉症日記を携帯電話で入力するシステムを開発し、研究を重ねてまいりました。携帯電話を使用することで、医療機関や医師は被験者とリアルタイムのコミュニケーションを行うことが可能になり、未入力の被験者には医師よりメールや電話で入力を促すことや、誤入力を未然に防ぐなどのフォローを行うことができます。
また、本サービスでは、携帯端末のGPS機能を使い、被験者の移動経路を記録することが可能ですが、匿名性を確保することで個人情報を完全に秘匿した試験データとして利用することも可能にしました。

ウェザー・サービスでは、多くの製薬メーカーや医療機関に採用していただき、「電子花粉症日記システム」の利用が広がれば、臨床研究の精度が上がるだけでなく、医療機関や医師、薬剤師と患者とのコミュニケーションも向上し、花粉症に有効な薬品や治療法の開発が加速され、花粉症患者のQOL(Quality of Life:生活の質)の向上にもつながるだろうと多いに期待しています。

※「ドコモ 環境センサーネットワークシステム(Environmental Sensor Network)」は株式会社NTTドコモが全国に設置されている携帯電話の基地局や自社設備に構築した大気中の情報を計測する各種センサーのネットワークです。
※「全国2,500ヶ所」は、今春から順次設置をして、2010年中に設置完了する予定の計画数値です。 

【ウェザー・サービスについて】
平成10年6月に設立。同年9月に気象庁より予報業務許可「第60号」取得。
平成15年に日本初のシミュレーションによる花粉予報を開始。
平成16年より千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教室と花粉症に関する共同研究を開始。平成20年には、千葉大学医学部構内に花粉飛散施設「アルファチャンバー」を設置し、千葉大学医学部附属病院耳鼻咽喉科との連携のもと、花粉症関連の臨床試験・研究の実施をサポートしています。

【関連リンク】
ウェザー・サービス株式会社 http://www.otenki.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ】
ウェザー・サービス株式会社 東京支社
担当:高木
TEL:03-6228-6380
e-mail:weather@otenki.co.jp

2010年11月17日 19:03

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