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ウェザーニューズ、2011年のスギ・ヒノキ花粉飛散傾向のまとめ発表

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株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、全国的にスギ・ヒノキの花粉シーズンの終了を迎えた5月末、一般の方と共に展開した「花粉プロジェクト2011」における花粉症及び、花粉飛散傾向のまとめを発表しました。

発表は、花粉症に悩む一般の方や企業、病院などの協力のもと、全国1,000箇所に設置している花粉観測機「ポールンロボ」にて計測された花粉飛散量と、その周辺エリアに住む花粉症の方の症状をまとめた結果です。

本発表は、ウェザーニューズのインターネットサイト(http://weathernews.jp/)と携帯サイト(http://wni.jp)、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」にて確認する事ができます。

◆今シーズンのスギ・ヒノキ花粉飛散傾向まとめ

2011年のスギ花粉、ヒノキ花粉は全国的に昨年を大きく上回る飛散量となりました。

特に東日本や北日本の太平洋側で飛散量が多く、静岡県では昨年の約12 倍の大量飛散となりました。

大量飛散になった要因としては、花粉の元となる雄花の生育に影響する前年の夏の天気(日照時間・最高気温・降水量)の影響が考えられます。

中でも日照時間と雄花の生育の関係が深く、昨年の夏は東日本の太平洋側を中心に日照時間が長かったため、雄花の着花が多く、飛散量が多くなったものと考えられます。

また、花粉の飛散量は1 年ごとに多い年(表年)と、少ない年(裏年)となる傾向があり、今年は表年にあたったことも、飛散量が多くなった原因であると考えられます。

今シーズンの花粉は、1月下旬から関東地方など早い所で飛散し始め、その後、徐々に飛散エリアが拡大していきました。東海地方では、昨年よりも半月程度早く花粉シーズンに入りました。

一方、2月中旬は一時的に寒くなったため、近畿地方や九州地方では昨年と同じか、やや遅い花粉シーズン開始となった所もありました。

2月下旬には関東地方で春一番が吹くなど、晴れて暖かくなった日があり、急激に飛散量が増加し、症状が悪化する人も増えました。3 月は寒気が流れ込み、冬の寒さになる日もあったものの、東・西日本では飛散量が多くなりました。

特に冬型の気圧配置になり、風が強まった時に太平洋側を中心に大量飛散することが度々ありました。

通常、花粉は気温が低いと飛びにくくなりますが、今シーズンは花粉の発生源である雄花の量が多いため、多くの花粉が飛散したと考えられます。
※北海道は、シラカバ花粉のシーズンが続いているため除外

また、東日本大震災の起きた頃から東北地方でも花粉の飛散量が増え始め、東北地方では症状が悪化し始めました。

被災地周辺からは余震でスギの木が揺れ、花粉が飛散しているとの報告も届きました。

また、4月に入ると、冬型の気圧配置になり北風が強まる機会は少なくなりましたが、今度は日本海や北日本を低気圧が通過するようになりました。

この低気圧に向かって南よりの風が吹き、気温が上昇し花粉が飛びやすくなりました。

東北地方のスギ花粉はこの頃、飛散のピークを迎え、西・東日本ではヒノキ花粉のピークを迎えました。

その後、4月下旬には次第に花粉の飛散量が少なくなっていきましたが、GWには大陸から黄砂が飛来し、花粉症の症状が悪化した方もいた様です。

なお、本格花粉シーズンは4 月下旬から5 月上旬に終了した所が多く、昨年より数日から1 ヶ月程度長くなったところもありました。

また、症状も昨年よりも辛く感じた方が多く、花粉症用の薬が効きにくかった方や、今年から新たに花粉症を発症された方が増えたなど特徴的なシーズンとなりました。

さらに、症状に悩まされた期間も昨年より長かった様です。

 

2011年05月26日 15:22

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