かねてから活動開始が待たれていた「日本RF温熱療法協会R」は、5月29日に都内で設立会議を開き、2011年6月1日の発足を決定しました。初代会長には元東海大学教授の谷野隆三郎氏、理事長には九段クリニック理事長の阿部博幸氏が就任。
協会では温熱療法の中でも、医療や美容で多く使用されている高周波中波領域(0・4~0・6MHz)を重視。幅広い分野で利用されていながら、エビデンスが不完全という現状を踏まえ、統合医療、美容・医療、スポーツ医学、獣医学(仮称)の4部会を置き、それぞれの領域での科学的研究や発表を行っていきます。
各部会の活動では、統合医療部会では高濃度ビタミンC点滴療法やリンパ球療法、最近ではウクライン療法などとも併用されているなか、まだ医師の理解は不十分という現実から、臨床データの分析や実験データなどをもとに、エビデンスを構築しながら普及に努めていきます。
美容・医療部会はレーザーやピーリングとの併用は一般的になってきているものの、温熱療法自体が果たしている効果についてはデータが少ないため、科学的根拠を実証できる新たな用途の研究も行っていきます。
スポーツ医学部会では、現在インディバ・ジャパンが普及を進めているスポーツ、鍼灸分野での温熱療法「Tecar TherapyR(テカール・セラピー)」を基本に、ケガなどの損傷後の早期回復、コンディショニングなどのメカニズム解明、症例発表を行い、日本独自の施術確立も目指していきます。
獣医学会は、ヨーロッパで競走馬への治療が行われているものの、まだまだデータは少ない実情ながら、日本では犬、猫などペットへの温熱療法に関心が高まってきていることを受け、今後の有望分野ととらえて情報収集や治療事例蓄積を図っていきます。
協会では、部会ごとにある程度のデータ、症例が整った段階で随時学術集会を開き、温熱療法の認知向上を進めていきたいとしています。
本件に関するお問い合わせ
日本RF 温熱療法協会 事務局 小野
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E-Mail: jrfta@jmail.plala.or.jp