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紫外線防止の新基準「PA++++」に対応した 4種の日やけ止めを発売/コーセー

株式会社コーセーは、2013年2月より紫外線防止の新基準「PA++++」※1に対応し、心地よい使用感も実現した日やけ止め料を4品目4品種、「コスメデコルテ サンシェルターAG」(35g、3,150円)など、子会社を含む各ブランドから順次発売します。
※1 基準「PA++++」については別添資料参照

一般に日やけ止め料は、紫外線防止効果を高めると、べたつきや仕上がりの不自然さなどが生じやすく、機能と心地よい使用感の両立が大きな課題となります。コーセーは「紫外線防止効果を最大限に引き出しながら、心地よく使えるもの」というテーマを追求してきました。このたびの紫外線防止の新基準についても、独自の処方技術を駆使し、化粧品としての心地よさを維持しながらPA++++に対応した商品を開発しました。

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■処方技術 その1 「みずみずしいジェルベースの日やけ止め」
この技術は、「コスメデコルテ サンシェルター® AG」、「ファシオ 透明バリア UV美容液ジェル」、「コーセーコスメポート サンカット® 日やけ止めエッセンス」(いずれも2013年2月発売)の3品に応用しており、さらに各々の商品ごとに使用感や美容成分の保湿効果を調整するといった工夫をしていま
す。

各種ある紫外線吸収剤のうち、特に「トリアジン誘導体※2」はUVAを防御する機能に優れた素材です。しかし水に溶けず、油にも溶けにくいため、完全に溶解しないと紫外線防止機能を発揮できないという難点がありました。(※2 表示名称: ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、右写真)

同社は、数十種の油剤を検討する中から、「ジカプリン酸プロピレングリコール」など、数種を組み合わせた少量の油剤で、「トリアジン誘導体」を完全に溶解。さらに「大豆フィトステロール誘導体」によって、安定かつ均一に乳化することに成功しました。油分を最低限の使用量に抑えたことで、油感やべたつきの少ない、みずみずしい使い心地のジェルベースに仕上げることができました。これによりPA++++という高い機能と、使いやすさの両立を実現しました。

■処方技術 その2 「エイジングケア※3 から考えた、乳液ベースの日やけ止め」この技術を使った「インフィニティ ディーププロテクション UV」(2013 年2 月発売)は、保湿成分を肌に長く留める処方開発を行っており、乾燥による小ジワを目立たなくします(効能評価試験済み)。
(※3 エイジングケア:年齢に応じたお手入れのこと)
肌は加齢によって乾燥しやすくなることから、一般的にエイジングケア化粧品は、保湿成分が多く配合されています。同社では、保湿した肌をさらに保護膜で覆うことで、うるおいを長く維持できると考えました。そこで着目したのが、紫外線散乱剤の「酸化亜鉛」です。この素材は水にも油にも溶けないパウダー状の原料ですが、肌の上に広がると保護膜を形成します。同じパウダー状の「酸化チタン」と比較しても、UVA 領域での防御効果に優れます。しかし酸化亜鉛は粒子同士が寄り集まる「凝集」という現象を起こして、紫外線防御効果を失いやすいので、乳液やジェルベースに配合する事が困難でした(下図)。

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そこで、同社は乳液中に酸化亜鉛を細かく分散する技術の検討を行いました。表面処理によって分散性を高めた酸化亜鉛を選び、さらに安定化に効果がある水溶性高分子や乳化剤の組み合わせを変えるなどの工夫により、乳液への「酸化亜鉛」の安定配合技術を確立できました。これにより、PA++++という高い機能性に加え、エイジングケア効果も発揮する日やけ止め乳液を実現しました。

※リリースの詳細は関連資料をご参照ください

【関連資料】
◎リリースURL/PDF (別添資料含む)式会社コーセー
http://www.kose.co.jp/jp/ja/ir/common_ir/pdf/news/20121206.pdf

◎株式会社コーセー:公式サイト
http://www.kose.co.jp/jp/

2012年12月11日 10:07

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