ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社は、毛包のコラーゲンに着目し、毛乳頭のコラーゲン産生促進効果を有するパウダルコ樹皮抽出エキスを開発しました。毛包のコラーゲンは毛髪伸長において重要であると考えられています。パウダルコ樹皮抽出エキスにより毛乳頭細胞のコラーゲン産生を促進することで、結合織性毛根鞘を強化し、育毛効果につながるものと想定しています。
■結合織性毛根鞘とは
毛包の構造を詳細にみると、「結合織性毛根鞘」（図1）が存在しており、その中にはコラーゲンが観察されます。毛包は、あたかもコラーゲンの鞘の中に納められているかたちとなっています。結合織性毛根鞘は毛髪の伸長をガイドする重要な役目を果たしていることが知られており、結合織性毛根鞘の構造がしっかりしていることが育毛において重要であると考えられています。一方、毛乳頭細胞はコラーゲン産生をしていることが最近知られてきました。これらのことから、我々は結合織性毛根鞘のコラーゲン構造には毛乳頭細胞のコラーゲン産生が重要であり、毛乳頭細胞のコラーゲンを増やすことが新たな育毛効果へつながると考えました。
■毛乳頭細胞のコラーゲン産生促進パウダルコ樹皮抽出エキスを開発
我々は結合織性毛根鞘のコラーゲンを増やすことを目的に、毛乳頭細胞のコラーゲン産生促進を行う素材の探索を行いました。その結果、パウダルコ樹皮抽出エキスに濃度依存的にコラーゲンの合成を増やすことが分りました（図2）。
本研究で得られた成果は、ポーラ・オルビスグループの株式会社ポーラから今夏発売する頭皮用薬用化粧品（育毛剤）に活用予定です。
【本件に関するお問い合わせ先】
（株） ポーラ･オルビスホールディングス 広報・IR 室
Tel 03-3563-5540／Fax 03-3563-5543
※詳細は下記URLをご参照ください
◎ポーラ化成工業 2013年4月17日発表
https://news.e-expo.net/pdf/2013/04/20130417pola.pdf
